サッカーには必ずハーフタイムが設けられていて、ルールが定められています。サッカー観戦について知っておけば、ハーフタイムの時間を有効活用できるはずです。 本記事では、サッカーにおけるハーフタイムの意味や時間を紹介します。ハーフタイムのときにサポーターがすべきことや、関連するサッカー用語とあわせて解説するので、ぜひ参考にしてください。

サッカーにおけるハーフタイムとは

まずはサッカーにおけるハーフタイムの基礎知識をまとめました。意味や定められた経緯についてわかりやすく解説します。

ハーフタイムとは試合の間にある休憩時間

ハーフタイムとは、試合の前半と後半を区切る休憩時間のことです。プロサッカーだと15分と定められていて、栄養補給や後半に向けた戦術会議などをおこないます。

前半の45分、15分のハーフタイム、後半の45分が基本的な試合時間の配分です。アディショナルタイムや延長戦などを除外した場合、トータルの試合時間は105分になります。

ハーフタイムが定められたのは1871年

サッカーの規則が統一された当時は試合時間についてのルールがなく、1866年にはじめて「午後3時から開始して午後4時半に終わる」と定められました。その当時ハーフタイムはまだありません。

ハーフタイムが登場したのは1871年のFAカップからです。「試合時間が1時間半、ハーフタイムは審判が許された場合のほかに5分を超えてはならない」と定められました。

1897年になって「試合時間は90分、ハーフタイムは審判が許された場合を除いて5分を超えてはならない」に変化。現在は「ハーフタイムは15分を超えてはならない」と定められたことから、Jリーグや国際試合では15分が採用されています。

ハーフタイムの時間は年代によって異なる

ハーフタイムの時間は、年代によって異なります。試合時間や延長戦の時間とあわせて、基本的なルールをチェックしておきましょう。

国際試合・Jリーグ|最大15分

試合時間前半・後半45分/合計90分
ハーフタイム最大15分
延長戦前半・後半15分/合計30分

Jリーグでは2014年に、選手に十分な休息を与えるため15分のハーフタイムを確保することを決めました。

テレビ放送などの都合で適用外はありますが、日本代表の試合では15分のハーフタイムが原則となっています。

延長戦ではハーフタイムがない

延長戦は前半と後半に分かれますが、ハーフタイムはありません。

その代わりに1分未満の給水時間が設けられていて、前半が終わったあとエンド(陣地)を変えてすぐ後半がスタートします。

つまり前半15分、給水時間1分未満、後半15分が延長戦の時間配分です。

高校サッカー(U-18)|10分

試合時間前半・後半40分/合計80分
ハーフタイム10分
延長戦前半・後半10分/合計20分

高校サッカーのハーフタイムは、原則として10分と定められています。

夏場のインターハイなど試合時間は大会によって違いがありますが、ハーフタイムは10分。ただ、同じ大会でも勝ち進むとハーフタイムの時間が変わる場合もあります。

たとえば、全国高等学校サッカー選手権大会の準々決勝は、前後半40分でハーフタイムは10分。準決勝と決勝戦は、プロと同じく前後半45分でハーフタイムは15分です。延長戦のハーフタイムはありません。

中学サッカー(U-15)|10分

試合時間前半・後半30分/合計60分
ハーフタイム10分
延長戦前半・後半5分/合計10分

高校サッカーと同様、中学サッカーのハーフタイムも原則10分と設定されています。

基本的に試合時間は前後半30分、全国大会など大会によって試合時間が前後半40分になる場合もありますが、ハーフタイムは10分のまま変わらないことが多いです。

少年サッカー(U-12)|10分

試合時間前半・後半20分/合計40分
ハーフタイム10分
延長戦前半・後半5分/合計10分

少年サッカーのハーフタイムも10分。

試合時間は年代によって変更され、低学年は前後半15分、高学年は前後半20分でおこわれるのが一般的。ハーフタイムの時間は、学年によって変更はありません。

8人制で3ピリオド制が採用された場合、1ピリオド12分で合計36分、ハーフタイムはそれぞれ10分設けられています。

サッカー観戦のハーフタイム中は何をすべき?

テレビのサッカー中継を見ていると、ハーフタイムに前半のハイライトなどが流れますよね。

サッカーをスタジアムで観戦している際も、ハーフタイム中は試合はもちろん中断されるため、観客やサポーターにとっては自由時間となります。

何をすべきなのか、具体的な例をチェックしておくと安心です。

観客やサポーターも休憩する

ハーフタイムでは、後半に備えて観客やサポーターも休憩しましょう。

試合を見逃す心配がないため、安心して席を離れられます。過ごし方は人によって異なりますが、トイレや売店にいく人が多いようです。

ただし、ハーフタイムはトイレや売店に人が集中するので注意しましょう。

トイレや売店の混雑状態によっては、後半開始までに座席に戻れないこともあるため、ハーフタイムの前に行っておくことも検討してください。

また、席から離れるときはチケットやスマホを手に持つようにしましょう。自由席から離れる場合、タオルマフラーなどで座席を確保しておくことをおすすめします。

サッカー観戦時のおすすめの座席や座席ごとの注意点などは、こちらの記事にまとめています。こちらもぜひご一読ください。

ハーフタイムショーを楽しむ

ハーフタイムには、ハーフタイムショーがおこなわれることがあります。

ダンスや歌などスタジアムでしか見ることのできないパフォーマンスが楽しめるので、ぜひチェックしてみてください。

スタジアムの公式サイトやSNSの公式アカウントで、ハーフタイムショーがあるかあらかじめチェックしておくといいでしょう。事前に知っておけばハーフタイムの前にトイレなどを済ませておけるため、安心してハーフタイムショーを楽しめるはずですよ。

ハーフタイムとあわせて確認しておきたいサッカー用語

ハーフタイムとあわせて確認しておくことでサッカーへの理解度があがる、サッカー用語をまとめました。

サッカー観戦を楽しむために、それぞれのルールをチェックしておきましょう。

サッカーの試合時間に関する用語とルールは、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。

延長戦

試合時間の90分で決着がつかないときは、延長戦を実施します。勝ち負けを決める必要があるトーナメント戦のときにだけ、おこなわれるルールです。リーグ戦の場合はそのまま引き分けになります。

前半・後半15分ずつの合計30分の試合が必ずおこなわれる、フルタイム形式です。大会によっては、延長戦に入ったとき交代枠を追加で1つプラスするルールが採用されることがあります。

PK戦

延長戦で決着がつかなかった場合はPK戦に。延長戦と同じく、トーナメント戦でしかおこなわれません。大会によっては、延長戦がなくそのままPK戦をすることもあります。

両チームが交互に5人ずつ蹴り、より多くシュートに成功したチームが勝利するのが基本のルールです。それでも決着がつかないときは、得点をあげるまで1人ずつ交互に蹴っていきます。一方のチームが成功して、もう一方のチームが失敗すれば決着です。

アディショナルタイム

アディショナルタイムとは、サッカーの試合以外に費やされた時間のことです。たとえば負傷者の手当・運搬や選手交代、イエローカード・レッドカードの提示などが該当します。

主審が計測して、前半・後半がそれぞれ終了したあとに時間を追加する仕組みです。時間は最長は45分で最短が0分、平均は4分ほどと考えられます。前半・後半で90分とハーフタム、アディショナルタイムをあわせると、だいたい2時間くらいが目安になります。

ハーフタイムは後半に向けた準備時間。しっかりリフレッシュしよう

プロサッカーの試合では、最大15分のハーフタイムが設けられます。

ハーフタイムは栄養補給をしたり戦術会議をしたりと、選手の過ごし方はさまざま。戦術会議によって、前半と戦い方がガラリと変わることもあります。

サポーターにとっても休憩時間となるので、事前に何をして過ごそうかチェックしておきましょう。ハーフタイムは売店やトイレが混むため、その前の行きやすいタイミングを見計らって済ませておくのもおすすめです。

ハーフタイムショーがあるときは、その時しか観れない特別なパフォーマンスを楽しみましょう。

せっかくのスタジアム観戦ですから、ハーフタイムも思い切り楽しんで後半に備えてくださいね!