本記事では、ラグビーの試合時間を初心者向けに解説。 前後半40分の基本ルールから、キックオフから終了までの所要時間の目安(ハーフタイム込みで約110分)、ハーフタイムや延長戦の大会別の違い、80分を過ぎても試合が続く理由まで、観戦計画に役立つ情報を掲載しています。
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ラグビーの試合時間の基本ルール

ラグビーは、サッカーと同じく時間制のスポーツです。

ただし、けが人への対応などで、試合時間を計る時計(ゲームクロック)が止まる場面があります。

ゲームクロックが止まっているあいだも実際の時間は流れるため、キックオフから試合終了までの時間は、規定の時間より長くなるのが特徴です。

ここでは、ラグビーの試合時間を決める基本ルールを4つ紹介します。

試合は何分間?

結論からいうと、ラグビー(15人制)の試合は前後半40分ずつ、計80分間です。

ワールドラグビーの競技規則で定められており、国際試合のほか、リーグワンや大学選手権でも同じ40分ハーフが採用されています。

ただし、国際試合以外の大会では、主催者の判断で試合の長さを短縮できる決まりです。

主催者が決めなかった場合は、両チームの合意が優先され、まとまらなければレフリーが決定します。

実際にかかる時間はどれくらい?

15人制ラグビーの試合時間

試合時間は80分ですが、キックオフから終了までの実際の時間は、これより長くなるのが実情です。

日本体育学会の大会で発表された、2019年シックスネーションズ9試合の調査では、次の結果でした。

  • 実際にプレーが行われている時間(実試合時間):平均82分
  • キックオフからノーサイドまでの時間(ハーフタイムを除く):平均95分
  • ボールがインプレー(プレー中の状態)になっている時間:平均38分
  • 前後半それぞれで見ると、前半が平均46分、後半が平均49分となっています。

前後半それぞれで見ると、前半が平均46分、後半が平均49分となっています。

規定の40分を超えた前半約6分、後半約9分は、主に負傷対応などでゲームクロックが止まった中断時間による追加分。ハーフタイムを15分とすると、キックオフから試合終了までは約110分が目安となります。

また、インプレーの時間は、実試合時間の半分弱です。

なお、この数字は国際試合の調査にもとづくため、国内の試合では多少前後することがあります。

ハーフタイムの上限は15分

前半と後半のあいだには、ハーフタイムの休憩が設けられています。

競技規則上の上限は15分で、実際の時間は主催者が決めます。

この間、両チームとレフリーなどの審判団は、競技場を離れてもかまいません。

大会ごとの時間については、次の「大会別のラグビー試合時間の目安」を参照してください。

15人制と7人制(セブンズ)で試合時間は変わる

結論からいうと、15人制と7人制(セブンズ)では試合時間が大きく異なります。

7人制は、1チームの人数が15人制の半分以下の7人となる形式です。

人数の違いについては、ラグビーの人数の記事でくわしく解説しています。

両者を比べると、次のようになります。

項目15人制7人制
1チームの人数15人7人
試合時間前後半各40分(計80分)前後半各7分(計14分)
ハーフタイム15分以内(競技規則の上限)2分以内
合計(規定上)95分以内16分以内

グラウンドの広さは15人制と同じで、半分以下の人数でプレーするため、展開が速いのが特徴です。

また、試合時間が短いことから、1日に複数試合を行う形が一般的となっています。

大会別のラグビー試合時間の目安

ここでは、大会別のラグビー試合時間の目安を紹介します。

観戦時にはぜひ参考にしてください。

大会・形式試合時間ハーフタイム合計(規定上)
リーグワン前後半各40分(計80分)15分95分
大学選手権前後半各40分(計80分)12分92分
花園前後半各30分(計60分)5分以内65分以内

合計は規定上の数字です。

ゲームクロックが止まっている時間や、80分経過後のプレーが加わるため、実際の所要時間はこれを上回ります。

リーグワン

リーグワンは、前後半各40分の計80分で、ハーフタイムは15分です。

規定上の合計は95分で、ゲームクロックが止まるぶんだけ延びていきます。

大学選手権

大学選手権(全国大学ラグビーフットボール選手権大会)も、前後半各40分の計80分です。

ハーフタイムは12分で、試合時間を計る専用の担当者(タイムキーパー)を置く形で運営されています。

花園

高校ラグビーの全国大会である花園は、前後半各30分の計60分で行われます。

ハーフタイムは5分以内と短く、規定上の合計は65分以内です。

ラグビーの試合が80分で終わらない理由

ラグビーの試合は、規定の80分より長引くことがあります。

ここでは、長引く主な理由と、同点のときの延長戦をまとめました。

ゲームクロックが止まる場面があるから

試合時間の管理はレフリーの役割で、アシスタントレフリーや公式タイムキーパーに任せることもできる決まりです。

大学選手権の大会要項には、タイムキーパーを置く形で実施すると明記されています。

レフリーがゲームクロックを止める主な場面は、次のとおりです。

  • 負傷対応(1分間。重傷の場合は、競技区域から出すために1分間以上かかることもある)
  • アシスタントレフリーなど、他の審判との協議
  • ボールがデッド(プレーが途切れた状態)になったあとの選手交替、服装の交換や修復、靴ひもの結び直し、ボールの回収
  • 気温や湿度が非常に高いときの給水のための中断(ウォーターブレイク。各ハーフの途中に2分間)

これらの時間は試合時間に含まれないため、実際の所要時間は規定の数字より延びます。

80分を過ぎてもプレーが続くのはなぜ?

ラグビーは、ゲームクロックが80分に達しても、すぐに試合が終わるわけではありません。競技規則では、残り時間がなくなったあと、ボールがデッドになった時点で各ハーフが終了すると定められています。

次の場面は終了時間を過ぎてもプレーが続くケースです。

  • 時間内に与えられたスクラムやラインアウト(プレー再開の形)、試合再開のキックが終わっていないとき
  • 反則があり、レフリーがフリーキックまたはペナルティを与えたとき
  • トライが入り、追加点をねらうキック(コンバージョンキック)を行うとき

試合の終了は「ノーサイド」と呼ばれます。

同点のときの延長戦は?

競技規則では、勝ち残り式(勝者が次へ進むトーナメント方式)の大会で引き分けた場合に、延長戦を実施するかどうかは主催者の判断とされています。

実施方法は大会ごとに異なり、主な例を次にまとめました。

大会・形式延長戦決着のつけ方
ラグビーワールドカップの決勝トーナメント20分
(前後半各10分、間に5分の休憩)
延長戦でも同点なら、10分のサドンデス(先に得点したチームが勝利)。
それでも決まらなければキッキングコンペティション
リーグワンのプレーオフ10分
(先に得点したチームが勝利)
延長戦で決まらなければ、キッキングコンペティション
7人制5分ずつ
(先に得点したチームが勝利)
延長戦で決着
大学選手権行わないトライ数などの基準で次戦進出チームを決定
花園行わない
(引き分け扱い)
トライ数、ペナルティトライ数、ゴール数の順に比べ、決まらなければ抽選(決勝のみ両校優勝)

ペナルティトライは、反則がなければトライになったと判断された場合に認められる得点のことです。

キッキングコンペティションは、各チーム5人が22メートルライン付近の3か所から交互にゴールキックを蹴り、成功数で勝敗を決める方式で、5人で決まらない場合はサドンデスに入ります。

ラグビーの試合時間に関するよくある質問

最後に、ラグビーの試合時間に関するよくある質問をまとめました。

Q1.観戦にかかる時間はどれくらい?

リーグワンの規定上の合計は95分ですが、実際にはハーフタイムを15分とすると、キックオフから試合終了まで約110分が目安です。

たとえば15時キックオフの試合では、16時50分ごろに終わる計算になります。

Q2.ロスタイム(追加時間)はある?

結論からいうと、試合の運営方式によって扱いが異なるのが実情です。

  • レフリーが時間を管理する試合(タイムキーパーを置かない試合)
    →中断で失われた時間を最後に足す「ロスタイム」が生じる
  • タイムキーパーを置く試合(国際試合、リーグワンなど)
    →基本的にロスタイムはなく、負傷対応などのあいだはゲームクロックを止めて管理する

競技規則では、負傷対応などで失われた時間は各ハーフに加えるものとされています。
ホーン後に続くプレーは、選手のあいだで「ラストプレー」と呼ばれているのも、ラグビーの特徴のひとつです。

Q3. 試合時間が80分より短い大会はある?

高校ラグビーの全国大会である花園は計60分、7人制は計14分と、80分より短い大会があります。

国際試合以外の大会では、主催者が試合の長さを短縮できるため、観戦前に各大会の要項で確認するのが確実です。

試合時間を知るともっとラグビー観戦が楽しくなる

ラグビー(15人制)の試合時間は、前後半各40分の計80分間と決められています。

ハーフタイムは15分以内で、リーグワンは15分、大学選手権は12分、花園は5分以内と、大会によって異なる点が特徴です。

ゲームクロックが止まる場面や80分後のプレーが加わるため、実際の所要時間は規定の数字より延びます。国際試合の調査では、ハーフタイム15分を含めて、キックオフから終了まで約110分が目安です。

同点時の扱いも大会ごとに異なり、延長戦のほか、トライ数などで決める大会もあります。本記事を参考に、観戦スケジュールを立ててみてください。

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