この記事では、野球の日本シリーズを初心者向けにわかりやすく解説します。 ペナントレース・クライマックスシリーズから日本シリーズへの流れ、7試合制・4勝先取・指名打者制・延長ルール・審判制度、歴代優勝チーム一覧(2010〜2025年)まで網羅します。

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プロ野球の日本シリーズまでの流れ

日本シリーズ(プロ野球日本選手権シリーズ)とは、その年のプロ野球チームで日本一を決める試合のことです。進出するチームがどのように決まるのか、基本の流れを解説します。

 ペナントレース

ペナントレースとは、オープン戦後に始まるレギュラーシーズンの公式戦のことで、4月から10月にかけて行われます。各リーグ内ですべてのチームが他のチームと対戦する、総当たり形式のリーグ戦です。

各チームの試合数は、リーグ内125試合と交流戦18試合を合わせた143試合。

ペナントレースの勝率が上位3位までのチームが、クライマックスシリーズに進出できます。

クライマックスシリーズ

10月中旬からポストシーズンが開幕し、各リーグの上位1〜3位がクライマックスシリーズに参加します。

組み合わせ試合形式アドバンテージ勝ち抜けの条件
ファーストステージ2位VS3位3試合制なし先に2勝
ファイナルステージ
(通常時)
1位VSファーストステージ勝者6試合制
1位に1勝先に4勝
(アドバンテージ含む)
ファイナルステージ
(条件付き)
1位VSファーストステージ勝者7試合制1位に2勝先に5勝
(アドバンテージ含む)

ファイナルステージの「条件付き」は、1位チームとファーストステージ勝者のゲーム差が10以上、またはファーストステージ勝者の勝率が5割未満の場合に適用されます。

ファーストステージとファイナルステージを勝ち抜いたチームが、日本シリーズへの出場権を得る流れです。リーグ優勝はレギュラーシーズン1位のチームの称号で、CSの結果では変わりません。

レギュラーシーズン1位のチームの特権は、ファーストステージの免除、ホーム開催、アドバンテージの3つです。それでも、2位や3位から勝ち上がって日本一になった年があります。試合形式やアドバンテージのくわしいルールは、クライマックスシリーズの記事をご覧ください。

日本シリーズ

クライマックスシリーズのチャンピオンが決まったあと、10月下旬~11月上旬ごろに開催されます。

勝ち上がったセ・リーグとパ・リーグの優勝チームが、日本一をかけて対戦するのが日本シリーズです。

プロ野球における日本シリーズのルール

日本一を決める日本シリーズの基本ルールを、試合数・指名打者制・延長・審判・球場の順に紹介します。

 7試合で4勝したチームの勝利

日本シリーズは7試合制。先に4勝したチームを勝者とする形式です。途中で勝敗が決まった場合、それ以降の試合はおこないません。

引き分けがあり、7試合を行っても4勝に達しない場合は、第8戦以降が組まれ、先に4勝したチームが日本一となります。

指名打者制度はパ・リーグ主催試合のみ

指名打者制(DH制)とは、ピッチャー(投手)に代わって打席に立つ選手を指名できる制度です。日本シリーズでは、パ・リーグ本拠地の試合のみで指名打者制が採用されます。

これまで指名打者制を導入していたのがパ・リーグだけだったため、日本シリーズでもパ・リーグ本拠地の試合に限って採用されてきました。セ・リーグは2027シーズンからの導入が決まっており、導入後は日本シリーズも両リーグ同じ条件になる見込みです。

なお、2020年は感染症の影響を考慮し、例外として全試合で指名打者制が採用されました。

延長は12回まで

日本シリーズの延長は12回までで、それでも勝敗が決まらない場合は引き分けになります。

ただし、引き分けによって第8戦が発生した場合は、延長回数に制限がありません。決着がつくまで対戦します。

審判は6人制

球審(1名)キャッチャー後方で投球や打者を判定する
塁審(3名)一塁・二塁・三塁付近で打球やランナーを判定する
外審(2名)レフト側とライト側に配置されて両翼ポール際に飛んだ打球を判定する

日本一を決める重要な試合なので、通常の4人制に2人を加えた6人制を採用しています。

外審を加えた6人制は、両翼ポール際に飛んだ打球の判定を専任で担当できる体制です。

球場はリーグ交代で行う

西暦が偶数西暦が奇数
セ・リーグ第1戦・第2戦・第6戦・第7戦第3戦・第4戦・第5戦
パ・リーグ第3戦・第4戦・第5戦第1戦・第2戦・第6戦・第7戦

日本シリーズの開催地は、対戦する球団のホーム球場(本拠地)です。開催地は、セ・リーグとパ・リーグで試合ごとに交代します。

第2戦と第3戦、第5戦と第6戦のあいだには、移動日が設けられるのが通例です。

引き分けで第8戦が必要になった場合は第7戦と同じ球場で開催され、第9戦が必要な場合は移動日を挟んでもう一方の球場で行われます。

プロ野球日本シリーズの歴代優勝チーム

日本シリーズの歴代優勝チームとその所属リーグ、レギュラーシーズンの順位を、一覧で紹介します。

チーム名所属リーグレギュラーシーズン順位
2010年千葉ロッテマリーンズパ・リーグ3位
2011年福岡ソフトバンクホークスパ・リーグ1位
2012年読売ジャイアンツセ・リーグ1位
2013年東北楽天ゴールデンイーグルスパ・リーグ1位
2014年福岡ソフトバンクホークスパ・リーグ1位
2015年福岡ソフトバンクホークスパ・リーグ1位
2016年北海道日本ハムファイターズパ・リーグ1位
2017年福岡ソフトバンクホークスパ・リーグ1位
2018年福岡ソフトバンクホークスパ・リーグ2位
2019年福岡ソフトバンクホークスパ・リーグ2位
2020年福岡ソフトバンクホークスパ・リーグ1位
2021年東京ヤクルトスワローズセ・リーグ1位
2022年オリックス・バファローズパ・リーグ1位
2023年阪神タイガースセ・リーグ1位
2024年横浜DeNAベイスターズセ・リーグ3位
2025年福岡ソフトバンクホークスパ・リーグ1位

日本シリーズの第1回大会は1950年で、優勝はパ・リーグの毎日オリオンズ(現・千葉ロッテマリーンズ)でした。そのあとは毎年開催され、2025年までに76回を数えます。

プロ野球の日本シリーズに関するよくある質問

野球の日本シリーズに関するよくある質問に回答します。不明な点がある場合は、ぜひチェックしてください。

Q1. リーグごとの通算成績は?

2025年までの通算76回のうち、セ・リーグが38回、パ・リーグが38回優勝しており、同数です。

直近10年(2016〜2025年)に限ると、パ・リーグが7回、セ・リーグが3回優勝しています。

Q2. もっとも多く優勝しているチームは?

日本シリーズの優勝最多チームは読売ジャイアンツで、回数は22回です。1965年から1973年には、9連覇も記録しています。

次いで多いのは、前身球団の優勝を含めて、埼玉西武ライオンズの13回、福岡ソフトバンクホークスの12回です。

Q3. 日本シリーズで得られる賞は?

日本シリーズでは、チームや選手に下記のような賞が与えられます。

賞の名前賞の主旨
優勝チーム賞優勝チームに贈られる賞
最高殊勲選手賞(MVP)優勝球団でもっとも活躍した選手に贈られる賞
敢闘選手賞敗戦球団でもっとも活躍した選手に贈られる賞
優秀選手賞(3人)MVP以外で活躍した選手に贈られる賞
ホームラン賞各試合でホームランを打った選手に贈られる賞

日本シリーズで活躍した選手は表彰され、賞金や賞品が贈られます。どの選手がどの賞を獲得するのか、ぜひ注目してください。

Q4. サヨナラで優勝者が決まったことはある?

サヨナラとは、9回または延長回の裏に攻撃で、後攻チームが決勝点を挙げて試合が終了することです。最終イニングで後攻チームが勝ち越していたときに、適用されます。

年球団名
1950年毎日オリオンズ
1965年読売ジャイアンツ
1988年西武ライオンズ
2017年福岡ソフトバンクホークス

日本シリーズがサヨナラで優勝者が決まったケースは、上記の4例だけです。ちなみに、サヨナラ本塁打で日本一が決定したことは、一度もありません。

Q5. 日本シリーズの視聴方法は?

日本シリーズは、テレビの地上波放送を中心に中継されています。

ネット配信も行われますが、放送局や配信サービスは年ごとに異なります。

視聴を予定している場合は、日本野球機構(NPB)や各放送局の公式発表を確認してください。

プロ野球の日本一を決める戦いを観戦しよう

ペナントレースとクライマックスシリーズを勝ち上がった、各リーグのチャンピオン同士が対戦するのが日本シリーズです。7試合で先に4勝したチームがその年の日本一に輝きます。

お気に入りのチームを応援しながら、手に汗握る試合を楽しみましょう。日本一を決める重要な戦いの行方に、ぜひ注目してください。

ENSPORTS fanでは、野球観戦をたくさんの方々に楽しんでいただくために、観戦マナーや観戦初心者のためのルール解説記事なども公開中。そちらぜひチェックしてみてください。