バレーボール観戦をしていると「世界選手権」「ワールドカップ」「ネーションズリーグ」「グラチャン」など、似たような名前の国際大会が次々と登場して混乱しがちです。 本記事では、現在開催されているバレーボールの主要な世界大会を体系的に整理し、それぞれの違いや年間スケジュールをわかりやすく解説します。

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バレーボールの主要な世界大会は3つに整理された

バレーボールには長く「世界4大大会」と呼ばれた国際大会がありましたが、2018年以降に大きな再編が行われ、現在は3つの大会に集約されています。

現在開催されている3大大会

大会名主催開催頻度創設年参加チーム数
オリンピックIOC4年に1度1964年12チーム
世界選手権FIVB2年に1度(奇数年)1949年32チーム
ネーションズリーグFIVB毎年2018年男女各18チーム

国際バレーボール連盟(FIVB)は2018年に大会体系の見直しを進め、ネーションズリーグの格を上げる一方で、ワールドカップとワールドグランドチャンピオンズカップを整理しました。

廃止された大会

過去には開催されていたものの、現在は廃止された大会も整理しておきましょう。

ワールドカップ(2019年大会で廃止)

1965年(男子)・1973年(女子)に始まった大会で、12チームが参加する伝統ある国際大会でした。

1991年から2015年まではオリンピック予選を兼ね、日本で開催されることが多かったため日本のファンにも親しまれていました。

ワールドグランドチャンピオンズカップ(2017年大会で廃止)

通称「グラチャン」と呼ばれた大会で、1993年に始まりました。

オリンピック翌年に各大陸王者などが集まって日本で開催されてきましたが、2017年大会を最後に廃止されています。

2027年から「世界選手権」が「FIVBバレーボール・ワールドカップ」に名称変更

ややこしいことに、2027年からは世界選手権が「FIVBバレーボール・ワールドカップ」という名称に変更されます。かつてのワールドカップとは別物で、あくまで世界選手権の新名称です。

混乱を避けるため、現時点では「世界選手権=今後のワールドカップ」と理解しておくとよいです。

バレーボール3大大会の特徴と違い

それぞれの大会の特徴を詳しく見ていきましょう。

オリンピック|4年に一度の最高峰の舞台

オリンピックは1964年の東京大会から正式種目となり、4年に一度開催されるスポーツの祭典です。参加チーム数は12と限られており、希少性が極めて高い大会となっています。

アジア予選や世界最終予選を勝ち抜かなければ出場権を得られないため、出場するだけでも世界トップクラスの実力が求められます。国家の威信をかけた戦いという意味では、3大大会の中で最も格が高い大会といえます。

詳しくは別途オリンピック関連の記事もご覧ください。

世界選手権|歴史と権威を誇る最古の大会

世界選手権は1949年から続くバレーボール界最古の世界大会です。男子は1949年、女子は1952年に第1回大会が開催されました。

2025年大会より、これまでの4年に1度から2年に1度(奇数年)開催に変更されました。参加チーム数は32と最多で、より多くの国に世界の舞台で戦う機会を提供しています。

2025年大会では女子日本代表が銀メダルを獲得するなど、日本にとっても近年関係の深い大会となっています。

ネーションズリーグ|毎年開催される新世代の国際リーグ

ネーションズリーグ(VNL)は2018年に新設された、毎年開催の国際大会です。男子の「ワールドリーグ」と女子の「ワールドグランプリ」に代わる大会として誕生しました。

2024年大会までは男女各16チームでしたが、2025年大会から男女各18チームに拡大されています。毎年世界トップレベルの試合が観られるため、近年最も注目度が高まっている大会です。

詳しい仕組みや日本代表の歴代成績は、バレーボールネーションズリーグの記事でくわしく解説しています。

バレーボール世界大会の年間スケジュール

バレーボールの世界大会は、年間を通じて計画的に開催されています。年単位での開催パターンを整理しました。

オリンピック年(4年に1度・うるう年)

時期大会
6月〜7月ネーションズリーグ
7月〜8月オリンピック

オリンピックの直前にネーションズリーグが開催され、各国がオリンピックに向けた最終調整をおこないます。

世界選手権年(奇数年)

時期大会
6月〜7月ネーションズリーグ
8月〜9月世界選手権

ネーションズリーグから世界選手権へと、夏から秋にかけて世界トップレベルの試合が連続して楽しめます。

中間年(偶数年・オリンピック年以外)

時期大会
6月〜7月ネーションズリーグ

中間年はネーションズリーグが中心となり、各国は次の世界選手権・オリンピックに向けたチーム強化を進めます。

各大会の見どころと観戦ポイント

それぞれの大会には独自の見どころがあります。

オリンピックの見どころ

国家の威信をかけた戦いという独特の緊張感が最大の魅力です。出場権を得るだけでも世界トップクラスの実力が必要なため、メダルを争うチームの実力は拮抗しています。

開催間隔が長いぶん選手の入れ替わりも大きく、新世代のスター選手が誕生する舞台にもなります。

世界選手権の見どころ

参加チーム数が32と多いため、普段あまり目にしない国の代表チームの試合も観られます。歴史と権威があるため、優勝することの意味も特別です。

近年は日本代表の成績向上が著しく、上位進出への期待が年々高まっています。

ネーションズリーグの見どころ

毎年開催されるため、世界トップ同士の対戦が継続的に観られる点が最大の魅力です。予選ラウンドが世界各地で分散開催されるため、現地観戦のチャンスも豊富にあります。

各国がフルメンバーで挑むことも多く、世界選手権・オリンピックに向けた前哨戦としても見応えがあります。

バレーボール世界大会に関するよくある質問

世界大会の整理について、よく寄せられる質問をまとめました。

Q1. グラチャンとワールドカップはなくなったの?

A.はい、両方とも廃止されています。

ワールドカップは2019年大会、ワールドグランドチャンピオンズカップ(グラチャン)は2017年大会を最後に開催されていません。

FIVBの大会体系の見直しによって、ネーションズリーグに統合される形で整理されました。

Q2. 2027年からの「ワールドカップ」は何が違うの?

A.2027年から世界選手権が「FIVBバレーボール・ワールドカップ」という名称に変更されます。

かつてのワールドカップとは別物で、世界選手権の新しい名前という位置づけです。混同しやすいので注意が必要です。

Q3. 「世界バレー」とはどの大会のこと?

A.「世界バレー」は世界選手権の通称として使われることが多いですが、文脈によってはネーションズリーグやオリンピックを指す場合もあります。

明確な定義がない呼び方なので、放送局や記事ごとに何を指しているか確認するのが安心です。

Q4. 日本代表が出場できる大会の優先順位は?

A.出場することの希少性ではオリンピックが最も難しく、次いで世界選手権、ネーションズリーグの順となります。

ただしネーションズリーグは毎年開催されるため、観戦機会としては最も多い大会です。

Q5. どの大会から観戦するのがおすすめ?

A.初心者には毎年開催されるネーションズリーグがおすすめです。

U-NEXTで日本代表戦の全試合がライブ配信されるため、リアルタイムで観戦できます。また日本国内で開催されることも多く、現地観戦のチャンスも豊富にあります。

バレーボール世界大会の整理で観戦をもっと楽しもう

バレーボールの世界大会は、現在オリンピック・世界選手権・ネーションズリーグの3大会に整理されています。かつてのワールドカップやグラチャンは廃止されましたが、ネーションズリーグの新設によって毎年世界トップの試合が観られる環境が整いました。

それぞれの大会には独自の魅力があり、開催時期も計画的に組まれています。各大会の特徴を理解しておくことで、観戦がもっと楽しくなるはずです。

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