プレミアリーグとは

プレミアリーグは、1992年に設立された、イングランドのプロサッカー1部リーグ。 世界最高峰のリーグとして知られ、各国の代表選手が集う舞台となっています。
プレミアリーグには20クラブが所属しており、各クラブはシーズン中にホーム&アウェイ方式による2回総当りで38試合を戦うシステムです。
マンチェスター・ユナイテッド、リヴァプール、チェルシー、アーセナルなど世界的に有名なクラブ同士が、毎年熾烈な優勝争いを行っています。
世界中からトップレベルの選手が集まっているためリーグのレベルは非常に高く、戦術、フィジカル、スピードのすべてにおいて世界最高峰。世界で最もテレビ中継の視聴者が多いスポーツリーグとしても有名です。
プレミアリーグでプレーする日本人選手

2024-25シーズン現在、プレミアリーグでプレーする日本人選手は5名。
それぞれの選手の所属クラブや経歴を解説します。
三笘 薫(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC)
三笘薫選手は、ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンに所属する日本代表のミッドフィールダー(MF)です。
高校卒業まで川崎フロンターレの下部組織に所属し、筑波大学卒業後の2020年に川崎フロンターレでプロデビューを果たしました。
その後、2021年8月プレミアリーグのブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCに完全移籍。
イギリスの労働許可証が発給されないため、ベルギー1部のロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズに期限付き移籍します。
2022年夏、ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCに復帰し、圧倒的なドリブル突破力を武器に大きなインパクトを残しています。
冨安 健洋(アーセナルFC)
冨安健洋選手はアーセナルに所属するディフェンダー(DF)で、両サイドバックをこなせるユーティリティプレーヤーとして知られています。
中学時代にアビスパ福岡の下部組織に入団し、高校3年生の時にトップチームに昇格したエリート選手です。
2018年にベルギー1部のシント=トロイデンVVに移籍。その後はセリエA・ボローニャを経て、2021年よりアーセナルFCに所属しています。
守備力や戦術理解度が高く評価される一方で、アーセナルFCに移籍後から立て続けに負傷に悩まされています。
鎌田 大地(クリスタル・パレス)
鎌田大地選手は、攻撃的ミッドフィールダーとしてプレミアリーグの舞台で活躍する選手です。
豊富な運動量と創造性あふれるプレースタイルを武器に、中盤からのゲームメイクや得点機会の演出を得意としています。
鎌田選手はサガン鳥栖を経て、2017年にブンデスリーガのアイントラハト・フランクフルトに完全移籍しました。
フランクフルトで高い評価を受け、2023年夏にイタリア・セリエAのラツィオに完全移籍。
しかし、ラツィオでは思うように出場機会を得られず、クリスタル・パレスを新天地に選びました。
遠藤 航(リバプールFC)
遠藤航選手は、リバプールFCに所属する守備的ミッドフィールダーです。
ボール奪取能力に優れ、試合の流れをコントロールする能力を持っています。
遠藤選手は中学時代から湘南ベルマーレの育成組織に所属し、2010年に湘南ベルマーレに2種登録選手として登録され、Jリーグデビューを果たしました。
浦和レッズを経て、2018年にベルギー1部・シント=トロイデンVVへ完全移籍。
その後、ブンデスリーガ2部のVfBシュトゥットガルトを経て、リヴァプールFCに完全移籍しました。
菅原 由勢(サウサンプトンFC)
菅原由勢選手は、2024-25シーズンにプレミアリーグでプレーする最年少の日本人選手。ポジションはミッドフィルダーです。
2018年2月に名古屋グランパスから2種登録され、17歳7ヶ月27日でのJ1リーグ開幕戦先発を果たしました。
同年、名古屋史上最年少の17歳10ヶ月でプロ契約を交わします。
オランダ1部のAZアルクマールを経て、2024年よりサウサンプトンFCでプレーしています。
プレミアリーグでプレーしていた歴代日本人選手

つづいては、プレミアリーグでプレーしていた歴代日本人選手をご紹介します(リーグ戦デビューがなかった選手は除く)。
実は、中田英寿選手や稲本潤一選手などもプレミアリーグでのプレーしているのです。
稲本 潤一
稲本潤一選手は、2001年にアーセナルへ期限付き移籍した、日本人選手の先駆け的存在です。
その後フラムFCでもプレーし、イングランドでの経験を積みました。
稲本選手は、2002年・日韓W杯で歴史的な2ゴールを決めたことでも有名。日本国内外で活躍し、2024年12月4日に45歳で現役引退を発表しました。
戸田 和幸
戸田和幸選手も、稲本選手と同様に2002年・日韓W杯で活躍した選手の1人です。
日韓W杯の活躍により、2003年にトッテナム・ホットスパーに移籍しました。
オランダ・エールディヴィジを経てJリーグに復帰、2013年シーズンで現役を引退しています。
中田 英寿
1990年代後半から2000年代前半にかけて、世界を代表する選手の1人だった中田英寿選手。
ベルマーレ平塚を経てセリアAで活躍したのち、2005年にボルトン・ワンダラーズにレンタル移籍します。
2006年・ドイツW杯をもって現役引退を発表し、日本中に大きな衝撃を与えました。
宮市 亮
18歳にして名門アーセナルの一員となった宮市 亮選手。
翌年ボルトン・ワンダラーズへと移籍し、活躍するもののクラブは2部に降格してしまいました。
10年間海外リーグでプレーした後、2021年から横浜F・マリノスでプレーしています。
香川 真司
香川真司選手は、2012年から2014年にかけてマンチェスター・ユナイテッドでプレーしました。
2012/13シーズンには、プレミアリーグ制覇を経験しています。
また、プレミアリーグでアジア人選手として初めてハットトリックを達成しました。
吉田 麻也
サウサンプトンで長期間プレーした吉田 麻也選手は、センターバックとして堅実なプレーを披露しました。
オリンピックには3度選出され、計13試合に出場しました。
この出場数はオリンピックサッカー史上最多記録タイです。
岡崎 慎司
レスター・シティのプレミアリーグ優勝メンバーとして活躍した岡崎 慎司選手。
クラブ創設132年目で初のプレミアリーグ優勝となり、岡崎選手もTwitterで喜びを爆発させました。
2024年に現役を引退し、現在はドイツ6部リーグのFCバサラ・マインツで監督に就任しています。
武藤 嘉紀
武藤 嘉紀選手は、2018年から2021年にかけてニューカッスル・ユナイテッドFCでプレーしました。
プリメーラ・ディビシオン所属のSDエイバルを経て、現在はヴィッセル神戸でプレーしています。
南野 拓実
南野 拓実選手は2020年から2022にかけてリヴァプールFCでプレーし、日本人4人目のプレミアリーグ優勝経験者となりました。
現在はASモナコでプレーしています。
橋岡 大樹
橋岡 大樹選手は浦和レッズ、シント=トロイデンを経て、2024年にルートン・タウンFCに完全移籍しました。
ルートン・タウンFCは、2024-25シーズンからイングランド2部にあたるEFLチャンピオンシップに所属しています。
日本人選手がプレミアリーグに移籍する方法
日本人選手がプレミアリーグに移籍するためには、複数の条件を満たす必要があります。
とくに重要なのは、労働許可証の取得です。
イギリスで外国人選手がプレミアリーグでプレーするためには、一定の条件(代表戦の出場実績や過去のクラブ実績など)をクリアする必要があります。
2023-24シーズンより労働許可証基準が一部緩和されたことで、日本人選手がプレミアリーグに移籍するハードルも下がりました。
プレミアリーグに挑戦する日本人選手は多い
近年、日本人選手のプレミアリーグ挑戦が増えており、その活躍も目覚ましいものがあります。
過去にプレミアリーグに挑戦した選手たちが築いた道は、次世代の選手たちにとっての大きな指標となっています。
今後もプレミアリーグの舞台で輝く日本人選手が増えることを期待し、彼らの挑戦を応援していきましょう。