プレミアリーグとは

プレミアリーグは、1992年に設立された、イングランドのプロサッカー1部リーグ。世界最高峰の5大リーグのうちの1つとしても知られており、各国の代表選手が集う舞台となっています。
20クラブが所属しており、マンチェスター・ユナイテッド、リヴァプール、チェルシー、アーセナルなど世界的に有名なクラブが毎年熾烈な優勝争いを行っています。
世界中からトップレベルの選手が集まっているためリーグのレベルは非常に高く、戦術、フィジカル、スピードのすべてにおいて世界最高峰。世界で最もテレビ中継の視聴者が多いスポーツリーグとしても有名です。
プレミアリーグでプレーする現役の日本人選手

2026-27シーズンのプレミアリーグには10名の日本人選手が在籍しており、5大リーグの中でも日本人選手の活躍の場として急速に存在感を高めています。
この記事では、それぞれの所属クラブや経歴を解説します。
遠藤 航|リバプールFC
遠藤航選手は、リバプールFCに所属する守備的ミッドフィールダー(MF)です。
ボール奪取能力に優れ、試合の流れをコントロールする能力を持っています。中学時代から湘南ベルマーレの育成組織に所属し、2010年にJリーグデビューを果たしました。
浦和レッズを経て2018年にベルギー1部・シント=トロイデンVVへ完全移籍し、その後ブンデスリーガ2部のVfBシュトゥットガルトを経てリヴァプールFCへ完全移籍。
日本人初のリヴァプール所属選手となりました。
三笘 薫|ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC
三笘薫選手は、ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンに所属する日本代表のミッドフィールダーです。
高校卒業まで川崎フロンターレの下部組織に所属し、筑波大学卒業後の2020年に川崎フロンターレでプロデビューを果たしました。
2021年8月にブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCに完全移籍。イギリスの労働許可証が発給されないため、ベルギー1部のロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズに期限付き移籍し、2022年夏にブライトンへ復帰しています。
圧倒的なドリブル突破力を武器に大きなインパクトを残してきましたが、2025-26シーズンはシーズン途中に左ハムストリングを負傷・手術し、長期離脱を強いられました。
鎌田 大地|クリスタル・パレス
鎌田大地選手は、攻撃的ミッドフィールダーとしてプレミアリーグの舞台で活躍する選手です。豊富な運動量と創造性あふれるプレースタイルを武器に、中盤からのゲームメイクや得点機会の演出を得意としています。
サガン鳥栖を経て2017年にブンデスリーガのアイントラハト・フランクフルトに完全移籍。フランクフルトで高い評価を受け、2023年夏にイタリア・セリエAのラツィオへ完全移籍しましたが出場機会に恵まれず、クリスタル・パレスを新天地に選びました。
2025-26シーズンにはクリスタル・パレスがUEFAカンファレンスリーグを制覇。ヨーロッパタイトル獲得に貢献しました。
田中碧|リーズ・ユナイテッド
田中碧選手は、リーズ・ユナイテッドに所属する日本代表のミッドフィールダーです。川崎フロンターレのアカデミー出身で、2024年8月にリーズ・ユナイテッドへ完全移籍。契約は4年間で背番号は22番です。
川崎フロンターレでプロデビュー後、ドイツのデュッセルドルフで着実に実力をつけ、2024-25シーズンはリーズでリーグ戦43試合5得点を記録し、チャンピオンシップ優勝・プレミアリーグ昇格の原動力となりました。2025-26シーズンからはキャリア初のプレミアリーグに挑戦し、12月のチェルシー戦でプレミアリーグ初得点を記録。史上12人目のプレミアリーグ日本人得点者となっています。
三笘薫とは小学生時代からの旧知の仲で、川崎フロンターレのユースでも同じ時間を過ごした間柄です。
高井 幸大|トッテナム・ホットスパーFC
高井幸大選手は、イングランドのトッテナム・ホットスパーFCに所属するディフェンダー(DF)です。
足元の技術・スピード・高さ・強さがそろった大型センターバックで、2025-26シーズンから川崎フロンターレを離れてトッテナムへ移籍しました。川崎在籍時の2024年には、Jリーグのヤングプレーヤー賞に輝いています。
日本代表としても活躍しており、今後の中心選手として注目される存在です。
守田 英正|ハル・シティ
守田英正選手は、ハル・シティに所属する守備的ミッドフィールダーです。川崎フロンターレでキャリアをスタートさせ、2021年にポルトガルのサンタ・クララへ移籍。2022-23シーズンからはスポルティングCPでプレーし、公式戦通算166試合11得点16アシストという成績を残しました。
2026年7月にスポルティングCPを退団後、チャンピオンシップのプレーオフを制してプレミアリーグ昇格を果たしたハル・シティへフリーで完全移籍。悲願だったプレミアリーグへの挑戦が実現しました。
坂元 達裕|コヴェントリー・シティ
坂元達裕選手は、コヴェントリー・シティに所属するミッドフィールダーです。モンテディオ山形からセレッソ大阪、ベルギーのオーステンデを経て、2023年7月にイングランド2部・コヴェントリーへ完全移籍しました。
3シーズンにわたりEFLチャンピオンシップで活躍し、2025-26シーズンは7得点3アシストを記録してチームの59年ぶりリーグ優勝と25年ぶりのプレミアリーグ昇格に貢献。フランク・ランパード監督のもとで主力として起用されてきました。
2027年まで新契約を締結し、2026-27シーズンは初のプレミアリーグに挑みます。
前田 大然|イプスウィッチ・タウン
前田大然選手は、イプスウィッチ・タウンに所属するフォワードです。松本山雅FC・水戸ホーリーホックを経てポルトガルのマリティモへ渡欧。横浜F・マリノスでは2021年シーズンに23ゴールを挙げてJリーグ得点王とベストイレブンを受賞しました。
2021-22シーズンにセルティックへ移籍し、通算5シーズンで公式戦212試合79得点を記録。リーグ5連覇に貢献し、2024-25シーズンにはPFAスコットランド年間最優秀選手賞を受賞しました。日本代表としてはカタールW杯・北中米W杯の2大会連続でゴールを記録しています。
2026年7月25日にイプスウィッチへ完全移籍(3年契約)し、初の5大リーグ挑戦を果たしました。抜群のスピードとゴール前での勝負強さが持ち味のストライカーです。
鈴木 彩艶|アストン・ヴィラ
鈴木彩艶選手は、アストン・ヴィラに所属するゴールキーパーです。日本人GKとして初めてプレミアリーグでプレーする選手でもあります。
浦和レッズの下部組織出身で、2019年に16歳5ヶ月11日でプロ契約を結びました。シント=トロイデンVVを経て2024年夏にイタリア・セリエAのパルマへ完全移籍し、2シーズンで公式戦通算59試合に出場。正GKとしてチームのセリエA残留に貢献しました。
2026 FIFAワールドカップでは日本代表の正GKとして全4試合に出場し評価をさらに高め、2026年8月に移籍金最大3500万ユーロ(約64億円)でアストン・ヴィラへ完全移籍。この移籍金は日本人選手歴代最高額タイです。反射神経とセービング能力の高さに加え、フィードの精度も評価されています。
冨安 健洋|クリスタル・パレス
冨安健洋選手は、クリスタル・パレスに所属するディフェンダーです。両サイドバックとセンターバックをこなせるユーティリティプレーヤーとして知られています。
アビスパ福岡でプロキャリアをスタートさせ、シント=トロイデンVV、ボローニャを経て2021年にアーセナルへ完全移籍。加入直後に月間最優秀選手賞を受賞しましたが、その後は負傷が続き、2025年7月に双方合意のもとで契約解除となりました。
2025年末にアヤックスに半年間加入し、2026 FIFAワールドカップにも復帰。大会後にフリーエージェントとなり、2026年8月にプレミアリーグ復帰を果たしました。
同じクリスタル・パレスには鎌田大地も在籍しており、2人の日本代表選手が同一チームでプレーします。
プレミアリーグでプレーしていた歴代日本人選手

つづいては、プレミアリーグでプレーしていた歴代日本人選手をご紹介します(リーグ戦デビューがなかった選手は除く)。
中田英寿選手や稲本潤一選手なども、プレミアリーグでプレーした日本人選手のひとりです。
稲本 潤一
稲本潤一選手は、2001年にアーセナルへ期限付き移籍した、日本人選手の先駆け的存在です。その後フラムFCでもプレーし、イングランドでの経験を積みました。
稲本選手は、2002年・日韓W杯で歴史的な2ゴールを決めたことでも有名です。2024年12月4日に45歳で現役引退を発表しました。
戸田 和幸
戸田和幸選手も、稲本選手と同様に2002年・日韓W杯で活躍した選手のひとりです。
日韓W杯の活躍により2003年にトッテナム・ホットスパーに移籍。オランダ・エールディヴィジを経てJリーグに復帰し、2013年シーズンで現役を引退しています。
中田 英寿
1990年代後半から2000年代前半にかけて、世界を代表する選手のひとりだった中田英寿選手。ベルマーレ平塚を経てセリエAで活躍したのち、2005年にボルトン・ワンダラーズにレンタル移籍しました。2006年・ドイツW杯をもって現役引退を発表し、日本中に大きな衝撃を与えました。
宮市 亮
18歳にして名門アーセナルの一員となった宮市亮選手。翌年ボルトン・ワンダラーズへと移籍し活躍しましたが、クラブは2部に降格。その後10年間にわたり海外リーグでプレーを続けました。
香川 真司
香川真司選手は、2012年から2014年にかけてマンチェスター・ユナイテッドでプレーしました。
2012/13シーズンにはプレミアリーグ制覇を経験しています。また、プレミアリーグでアジア人選手として初めてハットトリックを達成した選手としても知られています。
吉田 麻也
サウサンプトンで長期間プレーした吉田麻也選手は、センターバックとして堅実なプレーを披露しました。
オリンピックには3度選出され、計13試合に出場。この出場数はオリンピックサッカー史上最多記録タイです。
岡崎 慎司
レスター・シティのプレミアリーグ優勝メンバーとして活躍した岡崎慎司選手。クラブ創設132年目で初のプレミアリーグ優勝となり、その立役者のひとりとなりました。2024年に現役を引退しました。
武藤 嘉紀
武藤嘉紀選手は、2018年から2021年にかけてニューカッスル・ユナイテッドFCでプレーしました。プリメーラ・ディビシオン所属のSDエイバルを経て、Jリーグへの復帰を果たしています。
南野 拓実
南野拓実選手は2020年から2022年にかけてリヴァプールFCでプレーし、日本人4人目のプレミアリーグ優勝経験者となりました。
橋岡 大樹
橋岡大樹選手は浦和レッズ、シント=トロイデンを経て、2024年にルートン・タウンFCに完全移籍しました。ルートン・タウンFCはイングランド2部にあたるEFLチャンピオンシップに所属しており、橋岡選手はEFLチャンピオンシップの舞台でプレーしました。
冨安 健洋
冨安健洋選手は、両サイドバックをこなせるユーティリティプレーヤーとして知られるディフェンダーです。
中学時代にアビスパ福岡の下部組織に入団し、高校3年生でトップチームに昇格しました。2018年にベルギー1部のシント=トロイデンVVへ移籍し、セリエA・ボローニャを経て2021年にアーセナルFCへ完全移籍。守備力や戦術理解度が高く評価されましたが、移籍後に立て続けに負傷に悩まされ、2025年7月に双方合意のもとで契約が解除されました。
菅原 由勢
菅原由勢選手は、サウサンプトンFCでプレーしたディフェンダー(右サイドバック)です。
2018年に名古屋グランパスから2種登録され、17歳7ヶ月27日でのJ1リーグ開幕戦先発を果たしました。同年、名古屋史上最年少の17歳10ヶ月でプロ契約。その後はオランダ1部のAZアルクマールを経て、2024年にサウサンプトンFCへ移籍しプレミアリーグに挑戦しました。
日本人選手がプレミアリーグに移籍する方法

日本人選手がプレミアリーグに移籍するためには、複数の条件を満たす必要があります。
とくに重要なのは、労働許可証の取得です。
イギリスで外国人選手がプレミアリーグでプレーするためには、一定の条件(代表戦の出場実績や過去のクラブ実績など)をクリアする必要があります。
2023-24シーズンより労働許可証基準が一部緩和されたことで、日本人選手がプレミアリーグに移籍するハードルも下がりました。
プレミアリーグに挑戦する日本人選手は多い
近年、日本人選手のプレミアリーグ挑戦が増えており、その活躍も目覚ましいものがあります。
過去にプレミアリーグに挑戦した選手たちが築いた道は、次世代の選手たちにとっての大きな指標となっています。今後もプレミアリーグの舞台で輝く日本人選手が増えることを期待し、彼らの挑戦を応援していきましょう。
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