バスケットボールの得点ルール

バスケットボールの得点は、シュートの位置や状況によって異なります。
あらかじめ得点配分を理解することで、どのプレーが試合の流れを左右するかを見極めやすくなるでしょう。
まず、バスケットボールのシュートの種類とそれぞれの配点を解説します。
フィールドゴール
フィールドゴールとは、ゲームクロックが動いている時に放たれるシュート全般のことです。
ゴールリングからの距離によって、2ポイントまたは3ポイントに分けられます。
バスケットボール観戦時には、選手がどの位置からシュートを狙っているかを意識してみましょう。
2点シュート|スリーポイントライン内側からのシュート
3ポイントラインの内側から決めるシュート。レイアップやダンクもここに含まれます。
スリーポイントラインの外から放ったシュートが成功すれば3点、ラインの内側やゴール下からのシュートは2点としてカウントされます。
3点シュート|スリーポイントライン外側からのシュート
スリーポイントラインの外側から決めるシュートには、3点加算されます。
決まれば3点が加算されるため、試合の流れを大きく変える可能性もある重要なシュートです。
試合の流れを一気に変える武器となりますが、そのぶん成功率も低く、リスクも伴います。
フリースロー
フリースローは、ファウルを受けたときに与えられる得点機会。得点は1点ずつしか加点されませんが、接戦の場面では勝敗を決める重要な要素となります。
ファウルを受けた際に与えられるフリースローは、ディフェンスに邪魔されずにシュートを放てるため、得点のチャンスとして非常に重要です。
ファウルの内容によって与えられるフリースローの本数は異なり、2点シュート時は2本、3ポイントシュート時は3本となっています。
バスケットボールで得点が生まれるまでの流れ

得点の流れを知っておくと、バスケットボールを観戦する際に得点のチャンスを見逃さなくなるはず。
バスケットボールの得点が生まれるまでのフローについて、さらにくわしく解説します。
速攻(ファストブレイク)
速攻とは、ディフェンスリバウンドから一気に走ってゴールを狙う形のこと。
スピード感があり、ダンクやレイアップで得点が決まると、アリーナ中は会場は大歓声に包まれます。
セットプレー
セットプレーとは、時間を使いながらチームで組み立てる攻撃のこと。
スクリーンを使ったり、パスを回してディフェンスを崩し、確実に得点を狙います。
ファウルからの得点
相手に速攻やセットプレーが止められても、フリースローで1点ずつ積み重ねることができます。
ディフェンスに邪魔されずにシュートを放てるため、得点のチャンスとして非常に重要です。
バスケットボールの得点の見どころ

バスケットボールの得点ルールがわかったところで、続いては試合中の見どころを解説します。
試合序盤での得点
試合序盤の得点は、その後の展開に影響を与える重要な要素。特に先制点はチームの士気を高め、相手にプレッシャーを与えます。
また、序盤で得点を重ねることで試合を自分たちのペースに持ち込みやすくなります。
バスケットボール観戦時には、チームの入り方や攻撃のバリエーションに注目してみましょう。
試合の流れを変える得点
バスケットボールは「流れ」が重要とされ、連続得点やスリーポイント成功などが試合のムードを一変させます。
特にタイムアウト明けの得点や、相手の勢いを断ち切る得点は心理的にも大きな効果があります。
こうした場面は観客席の熱気も一気に高まるため、雰囲気に合わせて手拍子や掛け声を送るとよいでしょう。
緊迫した終盤の得点
試合終盤は、1点差を争う緊張感の中で得点が重みを増します。終盤で繰り出されるフリースローやゴール下での粘り強い2点など、すべてが試合を決定づける可能性も。
とくに残り数秒での逆転シュートは、観戦者にとって忘れられない瞬間となるでしょう。
得点とチーム戦術の関係
バスケットボールでの得点の積み重ね方は、単なる「個人の技術」ではなく、チーム戦術の反映でもあります。
- 3ポイントを多用するチーム:スピーディーで派手な展開
- インサイドで得点を重視するチーム:フィジカルで押し込むスタイル
- バランス型:相手に応じて戦術を変える柔軟さ
観戦中に「どの得点パターンを重視しているのか」を見ると、試合理解が一気に深まるでしょう。
バスケットボールの得点記録とスター選手

多くのプロバスケットボールでは、年間で最も得点を挙げた選手に「得点王」の称号が与えられます。
ここでは、BリーグとNBAそれぞれの代表的な得点王を紹介します。
Bリーグの得点王
Bリーグでは、毎シーズン「得点王」が選出されます。
得点王は、レギュラーシーズンを通じて最も平均得点が高い選手に贈られる称号。
2025年時点で、歴代得点王は全員外国人選手となっており、2024-25シーズンの得点王は、滋賀レイクス(当時)のブロック・モータム選手でした。
2023-24シーズンに得点王に輝いたペリン・ビュフォード選手は、前シーズンに引き続き2度の得点王に輝いています。
NBAの得点王
アメリカのトップリーグ・NBAでは、歴代のスーパースターたちが得点王として名を残しています。
マイケル・ジョーダン、コービー・ブライアント、レブロン・ジェームズなど、その時代を象徴する選手たちが頂点に立ちました。
得点王は個人の能力のみでなく、チーム戦術や出場時間の影響も受けます。
記録を追いながら観戦すると、選手やチームのすごさをより深く理解できます。
初心者が会場観戦で得点を楽しむコツ

バスケットボールは”得点=エンタメ体験”ともいえます。
ダンクが決まった瞬間の派手な演出、3ポイント連発時のボルテージの高まりなど、「得点がそのまま会場全体の盛り上がりにつながる」といって過言ではないでしょう。
ここでは、バスケ観戦初心者が会場観戦を楽しむコツを解説します。ぜひ参考になさってください。
スコアボードをこまめにチェックする
スコアボードは「試合の心臓」といえる存在。点差や残り時間はもちろん、チームファウルやショットクロックなどの情報も表示されています。
10点差以上あるときは一方的に感じるかもしれません。ですが、バスケは一瞬で流れが変わるスポーツ。3ポイント2本で一気に6点差、さらにスティールから速攻で4点差……というドラマは日常茶飯事です。
また、残り1分で2点差などの状況は、観客全員が固唾を飲んで注目するもの。「あと何回攻撃できるか(ポゼッション数)」まで意識できれば、観戦上級者への第一歩です。
スコアボードを見ながら「ここで1本決まれば逆転!」と先読みできると、会場の空気がよりリアルに感じられるでしょう。
選手ごとの得点数を追う
初心者が推し選手を見つける一番のきっかけは「この選手めちゃくちゃ点を取ってる!」という気づきにあります。
1試合で30点以上稼ぐ選手もいれば、普段は控えめでも終盤の大事な場面で決める選手もいます。選手ごとのタイプを知ると、「今日は誰がチームを引っ張るか」という視点で楽しめます。
また、同じ得点でも3ポイントで稼ぐのか、ゴール下で押し込むのか、速攻で走るのかによってプレースタイルが分かります。プレースタイルが見えてくると「自分はこういう選手が好き」と好みがはっきりしてくるでしょう。
また「この選手、もう20点取ってる!」と気づいた瞬間から、その選手の一挙手一投足に目が行くようにもなります。会場ビジョンやアプリには個人得点が表示されるため、試合の途中でも確認してみましょう。
得点直後の演出や応援にも注目
バスケはエンターテインメントとしての側面も強い競技です。特にBリーグの会場では、得点のたびに会場演出が変化します。
チームごとに「得点ジングル(専用の音楽)」が流れる仕組みがあり、点が入った瞬間に観客も一体となって盛り上がれます。まるでライブ会場のような一体感はテレビ観戦では味わえません。
応援団やブースターの応援によるシュートが決まった瞬間の大歓声やクラップ(手拍子)は、選手の背中を押すだけでなく、観客自身も「勝利に貢献している」と感じられる瞬間です。
バスケットボールの得点に関するよくある質問

最後に、バスケットボールの得点に関するよくある質問に回答します。
Q1.バスケットボールは得点が入りやすいスポーツ?
バスケットボールは、コートが比較的狭く、攻守の切り替えが早いため得点チャンスが多いスポーツです。
1試合で150点以上入ることも珍しくありません。
Q2.バスケットボールは1試合に平均何得点するとすごいの?
プロバスケットボールでは、1試合に20点以上取ると高得点の部類です。
BリーグでもNBAでも、20点以上を安定して記録できる選手はエースと呼ばれます。
チームに圧倒的なエースがいて、その選手に得点を依存している場合は1人で40点以上取るケースもあります。
Q3.バスケの得点板の見方は?
得点板(スコアボード)には、チームごとの得点、残り時間、ファウル数、ピリオドなどが表示されます。
試合の状況を把握するためには、得点のみでなく残り時間との関係も意識すると観戦がより楽しくなります。
得点ルールを知れば、バスケがもっと楽しくなる
「バスケ 得点」を理解すると、試合の見方が大きく変わります。
- 得点の基本は 1点・2点・3点 の組み合わせ
- 得点シーンには 速攻・セットプレー・ファウル など多彩なドラマがある
- 得点王やスター選手の活躍は観戦の醍醐味
- 得点パターンを知れば、チーム戦術の深みまで楽しめる
初心者でも、得点の仕組みを意識するだけで観戦体験が何倍も面白くなります。次の試合では、ぜひ「得点」に注目しながら観戦してみてください。
ENSPORTS fanでは、バスケットボール観戦をたくさんの方々に楽しんでいただくために、バスケの観戦マナーや観戦初心者のためのルール解説記事なども公開中。そちらぜひチェックしてみてください。