野球の背番号7が持つ意味とは?

野球を観戦するときに、選手を見分けるために使用される背番号。背番号には選手を見分けるためだけでなく、さまざまな意味が込められていることをご存知でしょうか。

ここでは、背番号7が持つ意味を各リーグに分けて解説していきます。

プロ野球における背番号7の意味

現在プロ野球で、背番号7を背負う選手がいるのは10球団。そのすべての球団で、野手が背番号7を着用しています。

そのためプロ野球において背番号7は、レギュラークラスの野手が着用する番号といえるでしょう。

選手のタイプをみてみると、高い打率を残すアベレージヒッターが多いようです。代表的なのは、ヤクルトスワローズの内川聖一選手やオリックスバファローズの吉田正尚選手ですね。

なおメジャーリーグにおいては、背番号に規則性はありません。自身や家族の誕生日、尊敬する選手と同じ番号など、自由に背番号を決めているようです。

高校野球における背番号7の意味

高校野球ではレギュラー選手のポジションに合わせて、1桁の背番号が与えられます。そのため基本的には、背番号7はレフトのレギュラー選手が着用します。

レフトは長距離バッターが多いポジションでもあり、体格の良い選手が多い印象です。また外野のフェンスと近いため、フェンス際の打球を捕りにいく度胸も必要になります。ガッツあふれるプレーで、攻守において活躍する場面は甲子園の魅力の一つですよね。

今後高校野球を観戦する際は、背番号7の選手のバッティングや体格、守備にも注目してみてください。

少年野球における背番号7の意味

少年野球も高校野球と同様に、レギュラー選手に1桁の背番号が与えられます。そのため少年野球における背番号7は、レフトのレギュラー選手が着用する番号です。

しかし少年野球には、キャプテンが背番号10を着用する独自の規則があります。したがってキャプテンがレフトのレギュラー選手だった場合は、他の選手が背番号7をつけなければなりません。

この場合の背番号7を背負う選手の決め方は、チームによってさまざま。控えのレフトを守る選手や控えの最上級生、監督の独断など、自由度が高い少年野球ならではの決め方ですね。

背番号7を背負う人気の野球選手を紹介

ここでは、背番号7を背負う人気のプロ野球や漫画のキャラクターを紹介していきます。

日本 吉田正尚

2022年から、オリックスバファローズの背番号7を背負う吉田正尚選手。常に打線の中心にいる選手で、2021年には球団25年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献しました。

吉田選手はスイングスピードが球界トップクラスで、野手の間を抜く素早い打球が特徴。またバットコントロールも巧みで、2ストライクに追い込まれても簡単にはアウトにならない粘り強さも併せ持ちます。

吉田選手は厚みのある体とスイングスピードから、長距離バッターにみられがちですが、首位打者を2度獲得しているように、どちらかといえばアベレージヒッターといえます。

まだまだ若く、これからもオリックスバファローズや日本代表で活躍するであろう吉田選手に注目してみてください。

日本 内川聖一

長年にわたり横浜ベイスターズや、福岡ソフトバンクホークスで活躍してきた内川聖一選手。2021年から所属している東京ヤクルトスワローズでは、背番号7を背負っています。

内川選手は、プロ野球における右打者史上最高打率記録の保持者。セ・パ両リーグでの首位打者と最多安打のタイトルを獲得した、史上2人目の選手でもあります。

クライマックスシリーズでの安打や本塁打、打点の通算歴代1位を記録しており、MVPも歴代最多の3度受賞しているなど、日本代表の舞台でも大活躍。

広角に打ち分ける技術が優れており、日本を代表するアベレージヒッターといえます。2008年からは7年連続で打率3割以上を記録しており、右打者としては落合博満氏と並び、歴代1位となっています。

日本 糸井嘉男

糸井嘉男選手は、北海道日本ハムファイターズやオリックスバファローズ、阪神タイガースなど、複数チームで活躍してきた選手です。2011年の日本ハムファイターズ在籍時から現在まで、12年間背番号7を背負っています。

大きな体が生み出す並外れたパワーと、広角に打ち分けるバットコントロールを武器に、これまでに首位打者やベストナインのタイトルを獲得。他にも盗塁王や7度のゴールデングラブ賞に輝いており、守備や走塁能力も非常に高い、走攻守揃ったトップクラスの選手です。

糸井選手の性格は超がつくほど天然で、予想のつかない言動をすることからファンの間で「超人」の愛称で親しまれています。糸井選手の天然エピソードはさまざまなメディアでまとめられているので、気になる方はチェックしてみてください。

日本 中村晃

2015年から、福岡ソフトバンクホークスの背番号7を背負っているのが中村晃選手。

直近10年間で6度の日本一を経験している常勝軍団のソフトバンクホークスで、中村選手は長年にわたり活躍しています。また常に安定した成績を残し続け、最多安打やゴールデングラブ賞のタイトルを獲得しました。

さまざまなポジションや打順を任せられることからも、チームに欠かせない存在といえますね。

中村選手の特徴は、数多くの場面で発揮される対応力。いくつものポジションを守り、状況に合わせたバッティングが使い分けられる対応力は、何度もチームを救ってきました。

中村選手をこれまで指導してきた王貞治氏は「打撃職人」、秋山幸二氏は「技術屋」と中村選手を評価しています。このことからも、中村選手の技術の高さが伺えます。

漫画 微笑三太郎

漫画「ドカベン」で、主人公の山田太郎が所属していた明訓高校野球部。そこで、レフトのレギュラー選手だったのが微笑三太郎です。

微笑はその名の通り常に微笑んでおり、癖の強いキャラクターが多い「ドカベン」ではあまり目立つ選手ではありません。しかしバッティング時には真剣な表情をしたり、野球に関してのプライドがあったりと、見た目とは裏腹なアツい面も持ち合わせています。

野球の実力は確かなもので、高校時代には明訓高校の5番打者として甲子園優勝に貢献しました。プロ野球選手としても3度の本塁打王や2度のオールスターMVP、日本シリーズでのMVPなど数々のタイトルを獲得しています。

野球の背番号7は好打者の背番号である

背番号7をつける選手の特徴は、高校野球とプロ野球では異なります。

しかし高校野球には長距離バッターが多く、プロ野球にはアベレージヒッターが多いことから、好打者が背負う傾向があることには間違いありません。

今後野球を観戦する際は、背番号7の選手のバッティングに注目してみてください。