野球の背番号6が持つ意味とは?
野球を観戦するときに、選手を見分けるために使用される背番号。背番号には選手を見分けるためだけでなく、さまざまな意味が込められていることをご存知でしょうか。
ここでは、背番号6が持つ意味を各リーグに分けて解説していきます。
プロ野球における背番号6の意味
プロ野球において背番号6は、チームの中心選手の野手に与えられる番号といえるでしょう。現在プロ野球で背番号6を背負っている選手は、日本代表に選出経験があったり、高校時代に注目選手であったりと、人気や知名度が高い選手ばかり。
また背番号6はショートを守っている選手が多く、これは高校野球においてショートのレギュラー選手には背番号6が与えられる慣習を引き継いでいるのだと思われます。
なおメジャーリーグにおいては、背番号に規則性はありません。自身や家族の誕生日、尊敬する選手と同じ番号など、自由に背番号を決めているようです。
高校野球における背番号6の意味
高校野球ではレギュラー選手のポジションに合わせて、1桁の背番号が与えられます。中でも前述の通り背番号6は、基本的にはショートのレギュラー選手が着用する番号です。
ショートは広い守備範囲と強い肩が必須のポジションで、「内野の花形」とも呼ばれるポジション。バッティングが得意な選手も多く、チームの中心選手に任せられることが多いポジションですね。
甲子園では走攻守揃ったショートの選手が数多く活躍しているので、今後高校野球を観戦する際は背番号6の選手に注目してみてください。
少年野球における背番号6の意味
少年野球でも高校野球と同様に、レギュラー選手のポジションに合わせて背番号が与えられます。そのため背番号6は、基本的にはショートのレギュラー選手が着用する番号です。
しかし例外として、少年野球にはキャプテンが背番号10をつける規則があります。したがってショートのレギュラー選手がキャプテンであれば、背番号6は他の選手がつけなければなりません。
この場合の背番号6をつける選手の決め方は、控えのショートや選手の入団順、監督の独断などチームによってさまざまなようです。
背番号6を背負う人気の野球選手を紹介
ここでは背番号6を背負う人気のプロ野球選手や漫画のキャラクターを紹介していきます。
日本 坂本勇人
「日本代表のショートは誰が適任か」という問いに、多くの人が名前を挙げるであろう坂本勇人選手。2009年から、読売ジャイアンツの背番号6を背負っています。
坂本選手はプロ入り2年目の2008年に、球団で松井秀喜氏以来の10代での開幕スタメン入りを果たしました。同年の4月6日には一軍での初本塁打を満塁弾で記録するなど、すぐに才能を発揮し、ショートのレギュラーをつかみます。
坂本選手の一番の特徴は、天性のインコース打ち。一流のプロ野球選手でも真似するのは難しいとされるインコース打ちを武器に、これまで首位打者や最多安打のタイトルを獲得してきました。
これからもさまざまな記録に期待がかかる坂本選手の活躍に注目してみてください。
日本|源田壮亮
プロ入りした2017年から、埼玉西武ライオンズの背番号6を背負っている源田壮亮選手。2020年から、西武ライオンズのキャプテンを務めています。
即戦力を期待されて2016年のドラフトで3位指名された源田選手は、プロ入り1年目のシーズンから公式戦全試合のフルイニング出場を果たして新人王に輝きました。その後も西武ライオンズの不動のショートとして活躍し、ベストナインやゴールデングラブ賞、盗塁王のタイトルを獲得しています。
源田選手の一番の魅力は、俊足を生かした広範囲に渡る守備能力。打った瞬間はヒットと思われる打球でも、源田選手なら追いついてしまいます。
源田選手が好守備をした際には、野球ファンの間で「源田たまらん」と称されるなど、ファンを楽しませてくれる存在ですね。
日本 今宮健太
2010年の入団以来、福岡ソフトバンクホークス一筋で活躍している今宮健太選手。遊撃手として、2019年から背番号6を背負っています。
今宮選手は高校時代に投手として150㎞を超える速球を投げていたほどの強肩で、三遊間の打球も悠々とアウトにするほど。これまでに5度のゴールデングラブ賞を獲得していることからも、守備能力の高さがわかりますね。
打撃面では打率こそ低いものの、シーズン最多犠打数を4度記録するほどチームへの貢献度が高いのが特徴です。犠打数は現役選手で最多を誇り、記録はまだまだ伸びていくと思われます。
2022年からは選手会長に就任する今宮選手。今後の活躍からも目が離せません。
日本 西川遥輝
2022年から東北楽天ゴールデンイーグルスに移籍し、背番号6を背負う西川遥輝選手。端正な顔立ちから、女性人気が高いことでも有名な選手です。
西川選手の武器は、俊足を生かした走塁と守備。特に走塁に関してはプロ野球トップクラスの実力を誇り、これまでに4度の盗塁王を獲得しました。
バッティングでは高い打率を残す「アベレージヒッター」でありながら、長打力も兼ね備えています。2016年の日本シリーズで西川選手が放ったサヨナラ満塁本塁打は、プロ野球ファンの記憶に残る名場面ですよね。
2022年から活躍の場を東北に移した西川選手のプレーに、これからも注目してみてください。
漫画 倉持洋一
漫画「ダイヤのA」の主人公、沢村栄純が所属している青道高校野球部。そこで2年生から、ショートのレギュラーとして活躍しているのが倉持洋一です。
作中でもトップクラスの足の速さを誇る選手。相手チームから警戒される中でも盗塁を決められるなど、積極的な走塁は何度もチームを救ってきました。
俊足は守備にも活かされており、守備範囲が広いのも倉持の魅力です。2年時にセカンドの小湊亮介と組んでいた二遊間は、「鉄壁」と称されるほど安定した守備をみせています。
普段はいたずら好きでやんちゃな性格の倉持ですが、後輩の面倒見が良い一面もあります。最上級生になると副キャプテンを務めるようになり、さらなる成長が期待できます。
野球の背番号6は走攻守揃った選手の背番号
高校野球やプロ野球では、背番号6はショートを守る傾向にあります。
ショートは役割が多く、こなすのが難しいポジションであるため、必然的に能力が高い選手が任せられます。
そのためショートを守る選手が多い背番号6は、能力の高い走攻守揃った選手の番号といえるでしょう。
今後の野球観戦の際には、背番号6を背負う選手のプレーに注目してみてください。