バレーボールの得点の基本ルール

バレーボールは、相手チームより多くの得点を獲得することでセットを取り、最終的に試合の勝敗を決めるスポーツです。
得点の入り方には明確なルールがあり、それを理解することで試合の流れが格段に見やすくなります。
現在、バレーボールでは「ラリーポイント制」が採用されています。
ラリーポイント制とは、サーブ権の有無に関係なく、ラリーが終わるたびに必ずどちらかのチームに1点が入る方式です。
かつてはサーブを打っている側のみが得点できる「サイドアウト制」が採用されていました。
しかし、試合時間の短縮や観戦のわかりやすさを目的に、現在の方式へと変更されました。
バレーボールで得点が入るケース

ラリーポイント制では、どのようなプレーも得点に直結するため、1本のミスが即失点につながります。
ここでは、バレーボールで得点が入る3つのケースを解説します。
相手コートにボールを落としたとき
最も基本的でわかりやすい得点パターンが、相手コートにボールを落とすことです。
スパイクやブロックアウトなどによってボールを落とし、相手が拾えなければその時点で得点となります。
バレーボールでは、ボールがラインに少しでも触れているとインと判定されます。
そのため、際どいコースを狙ったスパイクやサーブは、得点につながりやすい戦術のひとつです。
相手チームが3回のタッチ以内に返球できなかったとき
バレーボールでは、チームがボールに連続して触れられる回数は最大3回までというルールです。
3回以内に相手コートへ返球できなかった場合、その時点で相手チームの得点となります。
たとえば、サーブレシーブが乱れてしまい、セッターがトスを上げられないままボールが落ちてしまった場合や、3回目の攻撃がネットにかかってしまった場合などが該当します。
このルールがあるからこそ、バレーボールは「つなぐ意識」が重要なスポーツであると言えるでしょう。
相手のミスによる得点
バレーボールの得点は、必ずしも自分たちの好プレーのみで生まれるわけではありません。
相手のミスによっても得点が入ります。
代表的なミスは次のとおりです。
- サーブミス:サーブがネットにかかったり、コート外に出る
- ネットタッチ:手や体がネットに触れる
- ダブルコンタクト:2回連続で同じ選手がボールに触れる
- オーバーネット:ネットを越えてボールを触る
- ラインクロス:サーブの際にエンドラインを踏む、もしくは踏み越える
これらの反則やミスが起きた瞬間にラリーは終了し、相手チームに1点が与えられます。
観戦時には、審判のジェスチャーを見ることで、どの反則が取られたのかを理解できるようになります。
バレーボールのセットと得点の関係

バレーボールの試合は、複数のセットに区切られて進行します。
6人制バレーボールは5セットマッチが基本で、3セット先取したチームが勝利です。
ここでは、バレーボールのセットと得点の関係を解説します。
1セット何点で終了する?
国際大会やプロリーグで採用されている6人制バレーボールでは、1セット25点の5セットマッチが基本です。
ストレート勝ち(3-0)で終わることもあれば、フルセット(3-2)までもつれ込むケースもあります。
ママさんバレーで多く見られる9人制バレーボールでは、1セット21点の5セットマッチが採用されています。
デュースの仕組み
マッチポイントとは、あと1点でそのセットを取ることができるポイントを指します。
セットのマッチポイントで両チームが同点になることを「デュース」と呼びます。
たとえば、25点先取の場合は、24点対24点の状態がデュースです。
デュースの状態ではセットは終わらず、26対24や27対25といった形で2点差がつくまで続きます。
第5セットの得点ルール
フルセットまでもつれた場合に行われる第5セット(最終セット)では、通常のセットとは異なり、15点先取となります。
第5セットのみ15点先取となっている理由は、試合時間を短縮するためです。
第5セットは点数が少ない分、試合展開は非常にスピーディーで、一瞬の判断ミスが勝敗を分けます。
また、第5セットでは8点到達時にコートチェンジが行われ、会場の雰囲気も今までのセットとは大きく変わることも少なくありません。
試合の結果が決まる緊張感や盛り上がりを体験できる場面です。
バレーボールの得点に関するよくある質問

最後に、バレーボールの得点に関するよくある質問に回答します。
Q1. サーブミスでも相手に点が入るの?
サーブミスでも相手チームに得点が入ります。
ラリーポイント制では、サーブミスも立派な失点となり、相手チームに1点が与えられます。そのため、サーブは攻めと確実性のバランスが重要です。
Q2. 得点が取り消されることはある?
基本的には一度認められた得点が取り消されることはほとんどありません。
ただし、チャレンジシステム(ビデオ判定)によって判定が覆った場合など、例外的に修正されるケースはあります。
Q3. バレーボールの得点板の見方は?
バレーボールの得点板には、現在のセットの得点と、セットカウント(何セット取っているか)が表示されます。どちらがリードしているかは「現在の得点」と「セット数」の両方を見るのがポイントです。
多くの場合、左側がホーム、右側がアウェイで表示されているため、試合前に確認しておくと混乱しません。
Q4. ブロックで直接得点になることはある?
相手のスパイクをブロックし、そのまま相手コートに落ちた場合は、ブロックしたチームの得点になります。
ブロックは守備でありながら、直接得点につながる数少ないプレーです。派手さは少ないですが、試合の流れを変える場面も多く見られます。
Q5. ブロックはタッチ数に数えるの?
数えません。ブロック後、改めて3回までボールに触れます。
また、ブロックによる接触はカウントされないため、ブロック後すぐに同じ選手が触ってもダブルコンタクトにはなりません。
ブロックを1回とカウントしてしまうと、チームは残りの2回で相手コートにボールを返さないといけなくなり、プレーの選択肢が限られてしまいます。
ブロックをカウントしないことで、ラリーを継続しやすくなり、よりエキサイティングな試合が展開されます。
Q6. 得点が入ると選手たちが大声で叫ぶのはなぜ?
得点時の声出しは、喜びや得点した選手への労いの気持ちが込められています。
また、チームの一体感や次のプレーへの集中力を強める役割もあります。
戦術というより、チーム文化やメンタル面の要素が大きいと言えるでしょう。
バレーボールの得点ルールを理解しよう
バレーボールの得点ルールは、一度理解してしまうと難しいものではありません。
「1ラリー1点」「25点先取」「2点差がつくと勝ち」という基本を押さえれば十分理解できます。
得点の仕組みがわかれば、試合の流れや、盛り上がる場面、選手や監督の判断などが見えるようになり、観戦が何倍も楽しくなります。
プレー一つひとつの価値がより鮮明に見え、バレーボールの奥深さと面白さを存分に味わえるはずです。
ぜひ次の試合では、「今の1点の重み」を意識しながら観てみましょう。
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