メジャーリーグサッカーは独自ルールで成長するサッカーリーグ

メジャーリーグサッカー(MLS)は、1996年に北アメリカのプロサッカーリーグ。
国境をまたぎ、アメリカ合衆国とカナダの2ヶ国のクラブが参加しており、発足当時の所属は10クラブでしたが、2025シーズンは30クラブが所属しています。
メジャーリーグサッカーの最大の特徴といえば、他国のプロサッカーリーグとは異なり、国に合わせた独自のルールが設けられている点でしょう。
メジャーリーグサッカーが定めている独自ルールの例は、以下のとおりです。
- 昇格・降格制度がない
- ドラフト制度
- 特別指定選手制度
- 自前のサッカー専用スタジアムを保有
2025年現在、メジャーリーグサッカーには昇格・降格制度が存在しません。
下部リーグからの参加は、既存クラブを母体に新設されたエクスパンションチームとして加盟する形を採用しています。
新人選手はドラフト会議で獲得する点も大きな特徴です。
2007年には「特別指定選手制度」が設けられ、各クラブが原則2名まで予算を独自に設定して獲得できるようになりました。
各クラブは自前のサッカー専用スタジアムを保有しており、経営の安定と成長を図っています。
メジャーリーグサッカーの基礎知識

メジャーリーグサッカーの概要がわかったところで、ここからはさらに知識を深めていきましょう。
つづいては、メジャーリーグサッカーの歴史や仕組みなどを解説します。
メジャーリーグサッカーの歴史
アメリカは長らく「サッカー不毛の地」として知られており、プロサッカーリーグは発足と解散をくり返してきました。
とくに有名なのは1967年から1984年まで存在した北米サッカーリーグ(NASL)です。
しかし、1994年のFIFAワールドカップアメリカ大会の成功を受けて状況は大きく変化します。
ワールドカップ開催から2年経過した1996年に、10クラブによるメジャーリーグサッカー(MLS)が発足しました。
徐々にクラブ数を増やし、2025年現在では30クラブが参加しています。
メジャーリーグサッカーの仕組み
メジャーリーグサッカーは東西2ディビジョンに分かれており、同グループの相手とホーム・アンド・アウェー形式で2試合ずつ戦います。
各クラブがレギュラーシーズンを戦った後、両グループの上位7チームは「MLSカップ」と呼ばれる決勝ラウンドに進出し、年間王者が決定するシステムです。
レギュラーシーズンで最も高い勝ち点を獲得したクラブには「サポーターズ・シールド」が授与され、翌シーズンのCONCACAFチャンピオンズカップ2回戦からのシード出場権が与えられます。
CONCACAFチャンピオンズカップとは、北中米カリブ海の男子クラブチーム王者を決定する大会。北中米カリブ海の大陸選手権大会の中では最高峰です。
メジャーリーグサッカーの日程
メジャーリーグサッカーのレギュラーシーズンは「3月開幕・10月終了」の春秋制を採用しています。
先ほども解説したように、レギュラーシーズン終了後に決勝ラウンドの「MLSカップ」が開催されます。
欧州リーグの多くが「7〜8月開幕・5〜6月終了」の秋春制を採用しているため、この点は大きな違いといえるでしょう
メジャーリーグサッカーのクラブ・選手
メジャーリーグサッカーには、D.C. ユナイテッドF、ロサンゼルス・ギャラクシー、コロンバス・クルーなどのクラブが所属しています。
MLSカップ最多優勝クラブは、優勝回数6回を誇るロサンゼルス・ギャラクシーです。
近年ではリオネル・メッシ、セルヒオ・ブスケッツ、ジョルディ・アルバなどの世界的スター選手がメジャーリーグサッカーに参戦し、リーグの注目度が高まっています。
メジャーリーグサッカーの魅力

ここまで記事を読んで、メジャーリーグサッカーに関心を持った方もいるはずです。
つづいては、メジャーリーグサッカーの魅力について解説します。
多国籍な選手たち
メジャーリーグサッカーは、多国籍な選手が集まるリーグとして知られています。
南米、ヨーロッパ、アジア、アフリカなど、世界各国から優れた選手が集まり、リーグのレベルを高めています。
日本人選手についても例外ではなく、これまで多くの選手がメジャーリーグサッカーに挑戦してきました。
現在メジャーリーグサッカーでは、吉田麻也や山根視来(ともにロサンゼルス・ギャラクシー)などの日本人選手もプレーしています。
エキサイティングな試合展開
メジャーリーグサッカーの試合は、攻守の切り替えが早く、エキサイティングな展開が特徴です。
派手なプレーや魅力的なプレーが多く、サッカーにくわしくない方でも楽しみやすいでしょう。
また、MLSオールスターゲームやリーグカップなどの特別なイベントでは、緊張感と興奮が高まる場面が多く、ファンにとって見逃せない試合が続きます。
成長中のリーグ
メジャーリーグサッカーは、1996年に発足された歴史の浅いリーグです。
しかし、設立以来急速に成長を遂げており、リーグの人気は年々高まっています。
北米4大プロスポーツリーグ(NFL、MLB、NBA、NHL)と比較すると認知度は低いものの、メジャーリーグサッカーの人気急上昇を受け、サッカーを北米4大プロスポーツリーグのひとつにすべきという声も上がっているほどです。
また、若手選手の育成や新しいクラブの参入も進んでいます。
将来的にはメジャーリーグサッカーが世界トップクラスのリーグとしての地位を確立することが期待されています。
日本からも観戦しやすい
メジャーリーグサッカーは、2023シーズンより10年間にわたりAppleが独占放映権を獲得しています。
日本からメジャーリーグサッカーの試合を視聴したい方は、Appleが展開する動画配信サービス「Apple TV」を利用しましょう。
Apple TVでは、メジャーリーグサッカの全試合をライブ配信しており、日本からでもリアルタイムで試合を楽しめます。
また、試合のハイライトや再放送も視聴可能で、忙しい方でも自分のペースで視聴できます。
メジャーリーグサッカーを視聴するためには、Apple TVが展開する「MLSシーズンパス」への登録が必須です。
MLSシーズンパスの料金プランには「年間」と「月額」の2種類が用意されています。
メジャーリーグサッカーに注目しよう
メジャーリーグサッカーは、アメリカ合衆国とカナダの2ヶ国のクラブが参加するプロサッカーリーグです。
世界中から優れた選手が集まり、エキサイティングな試合が繰り広げられます。
欧州リーグと比較すると歴史は浅いものの、近年急速に成長しており、今後のさらなる発展が期待されています。
近年はメジャーリーグサッカーでプレーする日本人選手も増えているため、関心がある方はぜひ試合をチェックしてみてください。