日本サッカーリーグの歴史

日本のサッカーリーグの歴史は、1965年の日本サッカーリーグ(JSL)が発足からスタートします。
サッカーレベルの向上を目的として、全国リーグであるJSLを頂点とし、その下に全国を9地域に分けた各地域リーグ、さらにその下に各都道府県単位のリーグの順にピラミッド型のリーグ構造が誕生。これは1965年から1992年まで長年にわたり維持されていました。
その後、長年続いた構造に大きな変化をもたらしたのが、1993年に発足した日本初のプロサッカーリーグ「Jリーグ」です。その下にアマチュア最高峰のジャパンフットボールリーグ(旧JFL)が置かれました。
Jリーグはその後、1999年に2部リーグ化、さらに2014年に3部リーグ化し、現在に至ります。
日本サッカーリーグの仕組み

上図は、日本の男子サッカーリーグの仕組みを表したものです。
現在、日本男子サッカーの頂点に君臨するのは、プロリーグであるJリーグ。
Jリーグの下は、アマチュア最高峰のJFLとなっています。
さらにその下には地域リーグ(9地域)、都道府県リーグ(47都道府県)がある形です。
日本のサッカー競技はこれと同様に、女子サッカーやフットサルにおいてもピラミッド型のリーグ構造が構築されています。
日本サッカーリーグの構造

日本サッカーリーグのおおまかな仕組みが分かったところで、つづいては基本構造についてくわしく解説します。
Jリーグ
Jリーグは、1993年に発足した日本男子プロサッカーリーグです。
発足当時は10クラブからのスタートでしたが、2025年時点で全国41都道府県、計60クラブにまで増加しました。
JリーグはJ1、J2、J3の3つのカテゴリに分かれており、それぞれ20クラブが所属しています。
Jリーグのもう1つの特徴は、上位カテゴリへの昇格や下位カテゴリへの降格が実施される点。
昇格および降格は、シーズン終了時点の成績やプレーオフによって決定します。
Jリーグの昇格や降格については後ほどくわしく解説します。
日本フットボールリーグ(JFL)
日本フットボールリーグ(JFL)は、公益財団法人日本サッカー協会と一般社団法人日本フットボールリーグが主催・運営するアマチュアリーグです。
Jリーグ昇格を目指すクラブが競う場で、2025年時点で15クラブが所属しています。
上位クラブはJ3に昇格し、下位クラブは9地域に分かれた地域リーグに降格します。
なでしこリーグ
なでしこリーグは、日本女子サッカーリーグ(JWF)1部および2部リーグの愛称です。
日本女子サッカーリーグ(JWF)は1989年に創設され、公益社団法人日本サッカー協会 (JFA) と一般社団法人日本女子サッカーリーグが主催しています。
2025年現在では、なでしこリーグ1部(12クラブ)となでしこリーグ2部(12クラブ)の2部制を導入しています。
その下にはチャレンジリーグ、さらにその下には地域リーグ(9地域)、都道府県リーグ(47都道府県)の順で配置されています。
Fリーグ
日本フットサルリーグ(Fリーグ)は、フットサルの全国リーグです。
フットサルとサッカーは混同されやすい競技ですが、コートの大きさやプレー人数などに違いがあります。
サッカーのコートが縦110m×横64mであるのに対し、フットサルのコートは縦40m×横20mです。
プレー人数に関しては、サッカーが11人であるのに対し、フットサルは5人。
Fリーグは2007年9月に開幕し、2018-19シーズンからはディビジョン1およびディビジョン2の2部制になりました。
Jリーグの構造

日本男子サッカーの頂点に君臨するJリーグ。
「まずはJリーグの試合を観戦したい」と思ってるビギナーの方は多いはずです。
ここでは、Jリーグの構造の構造をくわしく解説します。
J1
J1は、日本男子サッカーのトップリーグ。
2025年シーズンの時点では、計20クラブがJ1に所属しています。
毎シーズンごとにJ1の下位とJ2の上位が最大3チーム入れ替わるシステムです。ちなみに2025年シーズンのJ1からJ2への降格枠は3クラブありました。
また、J1はトップリーグであるため昇格はありませんが、上位2クラブには、AFCチャンピオンズリーグへの出場権が与えられます。
AFCチャンピオンズリーグとは、アジアサッカー連盟(AFC)主催の、アジアのクラブチームNo.1を決める選手権大会。これに優勝すると、アジアのクラブチーム代表としてFIFAクラブワールドカップの出場権と賞金を手にすることができます。
J2
J2は、J1に続く日本男子サッカーの2部リーグ。
2025年シーズンの時点では、計20クラブがJ2に所属しています。
J1同様に毎シーズンごとにチームの入れ替わりがあり、J2の上位クラブはJ1に昇格し、下位クラブはJ3に降格するシステムです。
2025年シーズンの自動昇格枠は1位〜2位の2クラブ、プレーオフ枠(3位〜6位)は勝ち抜いた1クラブとなっていました。
下位3クラブは、自動的にJ3に降格します。
J3
J3は、J2に続く日本男子サッカーの3部リーグ。
2025年シーズンの時点では、計20クラブがJ3に所属しています。
こちらもJ1とJ2と同様にチームの入れ替わりがあり、J3の上位クラブはJ2に昇格し、下位クラブはJFLに降格します。2025年シーズンの自動昇格枠は上位2クラブ、プレーオフ枠(3位〜6位)で勝ち抜いた1クラブでした。
2025年シーズンのJFL降格枠は最大2枠。20位のクラブはJFLへ自動降格となりますが、19位のクラブとJFL2位のクラブの入れ替え戦があります。
日本サッカーリーグに関するよくある質問

最後に、日本サッカーリーグに関するよくある質問に回答します。
サッカーを観戦するうえでも役立つ情報ですので、ぜひ参考にしてください。
Q1.プロとアマチュアの境目は?
一般的には、Jリーグ(J1、J2、J3)が日本男子サッカーのプロリーグとされています。
つまり、プロとアマチュアの境目はJ3とJFLということです。
Q2.ルヴァンカップとは?
ルヴァンカップは、Jリーグの全60クラブが参加する、トーナメント方式の大会。
各カテゴリを飛び越え、普段は見られない対戦カードが実現するのが魅力のひとつです。
Q3.Jリーグはいつ開催されるの?
Jリーグは2月に開幕し、12月にシーズンが終了するのが慣例です。
試合は基本的には週末に開催されますが、 平日(主に水曜日)に開催されるケースもあります。
Q4.Jリーグのチケットはどこで買えるの?
Jリーグのチケットは、専用のチケット販売サイト、コンビニエンスストア、現地で購入できます。
専用のチケット販売サイトなら、パソコンやスマートフォンから手軽にチケットを購入できておすすめです。
日本サッカーリーグの仕組みを理解しよう
日本男子サッカーリーグは、J1・J2・J3のプロリーグと、JFLや地域リーグなどのアマチュアリーグで構成されています。
女子やフットサルにおいても、同様にピラミッド型のリーグ構造となっています。
日本サッカーリーグの構造はやや複雑で、ビギナーにとっては理解しにくいかもしれません。
しかし、日本サッカーリーグの仕組みを理解することで、サッカー観戦をより楽しめるはずです。