ブンデスリーガとは?

ドイツ・ブンデスリーガは1963年に創設された、ドイツのプロサッカーリーグのトップディビジョン(1部リーグ)。
現在ブンデスリーガには18のクラブが所属しており、ホーム&アウェイ方式で全34試合を戦い、勝ち点により順位が決定するシステムです。
ブンデスリーガに属するには、ドイツサッカー連盟のブンデスリーガ・ライセンス取得が必須です。
また、クラブ名に親会社やスポンサー企業の名前を入れることができない、登録選手のうち12人がドイツ人選手でなけれならないなど独自のルールを設けています。
ブンデスリーガは世界トップレベルのプロサッカーリーグ
ドイツ・ブンデスリーガは「世界5大リーグ」に名前があがるほど、レベルの高いサッカーリーグ。
近年、有力選手の他国リーグへの流出が目立っていますが、世界トップレベルのリーグであることには変わりません。
その理由として、以下3つの理由が挙げられます。
- 熱狂的なファン文化
- 攻撃的でダイナミックなプレースタイル
- 将来のスター選手の育成
熱狂的なファン文化
ブンデスリーガは、サポーターの熱気が高いことで知られています。
スタジアムは常に満員で、観客が一体となって応援する姿は圧巻。特にドルトムントの「イエローヴォール」など、特定のスタジアムではその雰囲気が特に感じられるでしょう。
サッカー観戦する際には、世界トップクラスのサポーター文化にも触れてみてくださいね。
攻撃的でダイナミックなプレースタイル
ブンデスリーガの試合は、攻撃的でダイナミックなプレースタイルが特徴といわれています。
多くのチームがボールを支配し、素早い攻守の切り替えをおこなう様子は、応援にもつい熱が入ってしまうものです。
この攻撃的でフィジカルの強いサッカーは、世界のサッカーファンからも高く評価されています。
将来のスター選手の育成
ブンデスリーガは若手選手の育成に力を入れているリーグとしても有名です。多くの才能ある選手がこのリーグから世界に羽ばたいています。
これは、先述のUEFA EURO 2000をきっかけに行われた大規模改革の際に、選手の育成システムの充実をはかった結果といえるでしょう。
ブンデスリーガは有力な若手選手を世界に輩出し続けても、世界的トップリーグのレベルは損なわれていません。これはブンデスリーガにはそれだけのパワーがあることの証明でもあるのです。
ブンデスリーガでプレーする日本人選手【2024-2025】

2024-2025シーズン、ブンデスリーガで活躍が期待される日本人選手を紹介します。
伊藤 洋輝|バイエルン・ミュンヘン
伊藤 洋輝選手は、FCバイエルン・ミュンヘン所属のディフェンダー。ジュビロ磐田と名古屋グランパスでプレーし、2021年6月にVfBシュトゥットガルトへ期限付きで移籍しました。
2024年6月にFCバイエルン・ミュンヘンに完全移籍し、契約期間は2028年6月30日までの4年間となります。
2024-2025シーズンは開幕前に怪我により長期離脱を強いられたものの、戦列復帰後すぐに活躍を見せ、監督からの信頼を得ています。
板倉 滉|ボルシア・メンヘングラートバッハ
板倉 滉選手はボルシア・メンヒェングラートバッハ所属のディフェンダー。川崎フロンターレやベガルタ仙台で活躍後、2019年1月にプレミアリーグのマンチェスター・シティに完全移籍しました。
しかし、イングランドでの労働許可証が取得できないため、エールディヴィジのFCフローニンゲンに期限付きで移籍します。
その後シャルケ04を経て、2022年7月よりボルシア・メンヘングラートバッハでプレーしています。
堂安 律|SCフライブルク
堂安 律選手はSCフライブルク所属のミッドフィルダー。ガンバ大阪ジュニアユースからトップチームに昇格し、当時から高い評価を受けていました。
オランダリーグへの挑戦やアルミニア・ビーレフェルトへの期限付き移籍を経て、2022年7月に現所属のSCフライブルクへ完全移籍しました。
佐野 海舟|FSVマインツ05
佐野 海舟選手は1.FSVマインツ05所属のミッドフィルダー。米子北高等学校出身で、1年次からレギュラーとして活躍した選手です。
3年連続で全国高校総体と全国高校サッカー選手権を経験しました。
プロ入り後はFC町田ゼルビアや鹿島アントラーズでプレーし、2024年7月3に1.FSVマインツ05へ完全移籍しました。
町野 修斗|ホルシュタイン・キール
大阪の名門・履正社高校出身の町野 修斗選手は、ホルシュタイン・キール所属のフォワード。全日本高校選抜での活躍をきっかけに横浜F・マリノスへ加入しました。
湘南ベルマーレ時代には、Jリーグ史上初めて前半で4得点以上を決める快挙を達成しています。
快挙の翌年、2023年6月にホルシュタイン・キールへ完全移籍しました。
チェイス アンリ|VfBシュツットガルト
アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれたチェイス アンリ選手は、VfBシュトゥットガルト所属のディフェンダー。
3歳で渡米し中学1年生の夏に日本に帰国。福島県の尚志高等学校を経て、2022年4月にVfBシュツットガルトへ加入しました。
移籍当初はセカンドチームでのプレーでしたが、2024-2025シーズンからトップチームに昇格しています。
福田師王|ボルシア・メンヒェングラートバッハ
福田師王はボルシア・メンヒェングラートバッハ所属のフォワード。名門・神村学園出身で高校サッカー選手権にて3年連続で優秀選手に選出された期待のルーキーです。
2023年1月、レギオナルリーガのボルシアMGⅡに加入。2024年1月よりトップチームに昇格しています。
かつてブンデスリーガでプレーしていた主な日本人選手

これまで数多くの日本人選手がブンデスリーガに挑戦してきました。
つづいては、過去にブンデスリーガで活躍した主な日本人選手を紹介します。
奥寺 康彦
奥寺 康彦氏は、日本人で初めてブンデスリーガでプレーした選手です。
日本サッカーリーグの古河電気工業サッカー部を経て、1977年10月に1.FCケルンへ加入しました。
その後もブンデスリーガのチームを渡り歩き、9年間で通算234試合出場、26ゴールを記録しています。
高原 尚泰
高原 尚泰氏は、2003年から2008年にかけてハンブルガーSVやアイントラハト・フランクフルトでプレーしました。
ブンデスリーガ通算135試合に出場し、25ゴールを記録しています。
稲本 潤一
稲本 潤一氏は、2007年から2009年にかけてアイントラハト・フランクフルトでプレーしました。
ブンデスリーガでは短期間の在籍でしたが、欧州での豊富な経験を生かしたプレースタイルは評価されました。
小野 伸二
小野 伸二氏は浦和レッズを経て、エールディヴィジ(オランダ)のフェイエノールトに5年間在籍。
2008年1月にVfLボーフムへ移籍し、デビュー戦では途中出場ながら2アシストを決め勝利に貢献しました。
その後Jリーグに復帰し、2023シーズンをもって現役を引退しています。
長谷部 誠
長谷部 誠氏は、2008年にVfLヴォルフスブルクに加入して以来、ニュルンベルクやフランクフルトと複数のクラブで活躍。
ドイツ1部通算出場試合数は384試合を超え、アジア人選手としては歴代1位の出場記録を残しました。
香川 真司
香川 真司選手は、2010年7月にセレッソ大阪からボルシア・ドルトムントに移籍。
移籍直後から衝撃的な活躍を見せ、一躍スター選手に上り詰めました。
世界的にほぼ無名だった香川選手の活躍は高く評価され、プレミアリーグの名門・マンチェスター・ユナイテッドへの移籍につながりました。
内田 篤人
内田 篤人氏は、2010年から2017年までシャルケ04に所属。
通算104試合出場、1ゴールを記録しています。
2017年8月には、出場機会を求めブンデスリーガ2部の1.FCウニオン・ベルリンへ移籍しました。
岡崎 慎司
岡崎 慎司氏は、VfBシュトゥットガルトと1.FSVマインツ05でプレーし、合計37ゴールを記録しました。
その後はイングランド・プレミアリーグやスペインリーグなどでプレーし、2024年2月に現役引退を発表しました。
奥川 雅也
奥川 雅也選手は、京都サンガF.C.のアカデミーからトップチームに昇格。
京都サンガF.C.で活躍後はオーストリアとドイツのクラブを渡り歩き、2024-2025シーズンはハンブルガーSVでプレーしています。
2025年1月、京都サンガへ完全移籍加入することが発表されました。
ブンデスリーガで活躍する日本人選手を応援しよう
欧州5大リーグのひとつであるブンデスリーガは、日本人選手にとっても憧れの舞台です。
近年では若手からベテランまで多様な日本人選手がブンデスリーガにに挑戦し、それぞれのスタイルで存在感を発揮しています。
現地スタジアムでの観戦はもちろん、日本国内でもブンデスリーガの試合は配信されており、リアルタイムでの応援が可能です。
ぜひ今後の彼らの活躍に注目し、エールを送りましょう。