ラグビーの選手交代の基本ルール

ここでは、15人制ラグビーの選手交代の基本をまとめました。
何人まで交替できる?
結論からいうと、国際試合では、交替要員として最大8人を指名できます。
それ以外の試合では、8人を上限に、試合主催者が人数を決める決まりです。
先発15人と控えの内訳は、ラグビーの人数の記事で解説しています。
交替は何回までできる?
15人制では、一度交替で退いた選手は、原則としてその試合に戻れません。
そのため、交替できるのは、控えとして指名した人数(国際試合では最大8人)までです。
ただし、試合主催者が「自由入替え制」を採用している大会では、退いた選手が再び出場でき、入替えは12回までとされています。
交替はいつできる?
交替は、ボールがデッド(プレーが途切れた状態)のときにのみ、レフリーの許可を得て行います。
レフリーの許可を得ずに試合に加わり、それによって利益を得ようとしたとみなされた場合は、ペナルティの対象です。
一度下がった選手は戻れる?

ここでは、交替で退いた選手が試合に戻れるケースを紹介します。
戻れるのはどんなとき?
負傷で交替した選手は、その試合に戻れません。
一方、戦術的に交替した選手は、次のような選手と替わる場合に限り、プレーに戻れる決まりです。
- 負傷したフロントロー(スクラムの最前列)の選手
- 出血を伴う負傷をした選手
- 頭部外傷を被った選手
- 不正なプレーで負傷した選手(マッチオフィシャルが確認した場合)
一時的交替とは?
出血や頭部へのけがの確認が必要なときは、一時的に別の選手と交替できます。
これを「一時的交替」と呼び、控えを使い切っていても認められる点が特徴です。
| 種類 | 対象 | 戻れる期限 |
|---|---|---|
| 出血を伴う負傷 | 出血した選手 | 競技区域を出てから15分以内(実時間) |
| 頭部外傷の評価(HIA) | 頭部へのけがの確認が必要な選手 | 競技区域を出てから12分以内(実時間) |
期限内に戻れない場合は、その交替が正式な交替になります。
HIAは、ワールドラグビーが事前に承認した試合で行われる手順です。
フロントローの交替が特別なのはなぜ?

ここでは、スクラムを組むフロントローの交替のルールを紹介します。
フロントローとは、スクラムの最前列で組むプロップ2人とフッカー1人のことです。各ポジションの役割は、ラグビーのポジションと背番号の記事で解説しています。
安全面から、フロントローとしてスクラムを組めるのは、試合前に申告した、訓練と経験のある選手に限られます。
23人で試合に登録する場合は、フロントローを6人以上入れることが求められています。
適切なフロントローを出せなくなった場合は、押し合わない「アンコンテストスクラム」で試合が続けられます。
イエローカードやレッドカードのときは交替できる?

ここでは、反則による退出と交替の関係をまとめました。
イエローカード(一時的退出)
イエローカードを受けた選手は、通常10分間、競技から一時的に退出します。
この間、代わりの選手を入れることはできず、チームは1人少ない人数で戦う形です。
レッドカード(退場)
レッドカードを受けた選手は退場となり、その試合には戻れません。
代わりの選手を入れられないのが原則ですが、エリートやプロの試合では、要件を満たすレッドカードの場合に、20分後に交替選手を入れられるルールが世界的に試験導入されています。
反則の種類は、ラグビーの反則の記事を参照してください。
7人制や10人制の選手交代は?

ここでは、15人制以外の形式の交替ルールを紹介します。
| 形式 | 控えの人数 | 交替のルール |
|---|---|---|
| 15人制 | 最大8人(国際試合) | 一度退いた選手は原則として戻れない |
| 7人制(セブンズ) | 最大5人 | 交替できるのは5人まで |
| 10人制 | 最大5人 | 試合中いつでも、何人でも交替できる |
10人制では、交替で入る選手はハーフウェイラインから入る決まりです。
ラグビーの選手交代に関するよくある質問
最後に、ラグビーの選手交代に関するよくある質問をまとめました。
Q1. 脳震盪(のうしんとう)の疑いがあるときはどうなる?
脳震盪を起こした選手や、脳震盪の疑いがある選手は、ただちに競技区域を離れ、その試合には戻れません。
一方、すぐに判断できない頭部へのけがの場合は、頭部外傷の評価(HIA)のための一時的交替が使われます。
Q2. サッカーの選手交代との違いは?
サッカーでは、主要な大会で交代できるのは最大5人で、交代した選手は試合に戻れません。
ラグビーの15人制は、国際試合で最大8人まで交替でき、出血や頭部のけがの確認では一時的な交替も認められています。
Q3. 交替で入った選手の背番号は?
国際試合などでは、控えの選手が16番から23番の背番号をつけて出場します。
交替で入っても背番号は変わらないため、背番号が16番以降の選手は、控えから出場した選手だとわかる仕組みです。
ラグビーの選手交代を知ると観戦がもっと楽しくなる
15人制のラグビーでは、国際試合で最大8人の控えを指名でき、交替はボールがデッドのときにレフリーの許可を得て行います。
一度交替で退いた選手は原則として戻れませんが、出血や頭部へのけがの確認では一時的交替が認められています。
フロントローには安全のための交替の決まりがあり、イエローカードやレッドカードで退出した選手の代わりは、原則として入れられません。
7人制は控え最大5人、10人制はいつでも何人でも交替できるなど、形式によってルールが異なります。
本記事を参考に、交替の場面にも注目して観戦してみてください。