今回はバスケ観戦初心者の方に向けて、バスケットボールのワールドカップの概要・予選方式・日本代表の成績までまとめてご紹介します。 バスケのワールドカップといえば、世界最強国を決める大会。この記事を参考に、予選から楽しんでいただけると幸いです。

バスケットボールのワールドカップとは?

バスケットボールのワールドカップは、国際バスケットボール連盟(FIBA)が主催する男子バスケットボールの世界大会。

正式名称は「FIBAバスケットボール・ワールドカップ」といい、サッカーでいうところのFIFAワールドカップに相当します。4年に1度開催され、各国代表チームが世界一の座を目指して競い合う点も一緒です。

本大会は、バスケットの世界共通ルールである「FIBAルール」にそって実施されており、多くの参加国が8か月にわたる予選を勝ち抜いて本大会に出場を目指します。

近年ではアメリカNBAのトップ選手が多数参戦するなど、注目度が高まっている世界大会です。

FIBAバスケットボール・ワールドカップの歴史

FIBAバスケットボール・ワールドカップには、70年以上におよぶ長い歴史があるのをご存知ですか?

ここでは、FIBAバスケットボール・ワールドカップの歴史を解説します。

第1回大会は1950年に開催

FIBAバスケットボール・ワールドカップの前身である「FIBAバスケットボール世界選手権」は、1950年にアルゼンチンで初開催されました。

アメリカや南米各国を中心に熱戦が繰り広げられ、アルゼンチンが初代王者に輝いています。

2014年大会より「ワールドカップ」に改称

長年「FIBA バスケットボール世界選手権」の名称で開催されていましたが、より世界的な大会を目指すため、2014年のスペイン大会から「FIBAバスケットボール・ワールドカップ」へと改称されました。

この改称をきっかけに大会の注目度や商業価値も高まり、NBA選手の参加も加速。狙いどおりの効果をあげています。

出場国の拡大と予選方式の変更

2002年大会まで出場枠は16か国でしたが、日本で開催された2006年大会から24か国に拡大されました。

さらに、2019年大会からは現行の32か国へと拡大し、予選方式も変更。各大陸ごとに予選大会をおこなう「大陸予選方式」から、1年半以上をかけて各国の代表チームがホーム&アウェー形式で戦う「長期リーグ方式」となりました。

この変更によって代表戦が増加し、世界中のバスケットボールファンが年間を通じて代表チームを応援できるようになったのです。

FIBAバスケットボール・ワールドカップの仕組み

FIBAバスケットボール・ワールドカップを「どうしたら参加できるの」「日程を知りたい」と感じている方もいるでしょう。

ここでは、FIBAバスケットボール・ワールドカップの基本的な仕組みを解説します。

FIBAバスケットボール・ワールドカップの参加資格

FIBAバスケットボール・ワールドカップに出場できるのは、160か国以上が予選に参加するうち、上位32か国。

予選はアジア・オセアニア、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカの4地域でおこなわれ、各大陸の出場枠の数はは、FIBAランキングをもとに割り当てられられています。

開催国には自動出場枠があり、最低限の条件をクリアしていれば出場可能。かいさ

FIBAバスケットボール・ワールドカップの大会方式

1次ラウンドは参加国を8つのグループに分け、1グループ4チームによるリーグ戦を実施。その上位2チームの計16チームが2次リーグに進出し、下位2チームは17〜32位決定戦へと進みます。

2次ラウンドは、1次ラウンドを突破した16チームを1グループ4チームに分けてリーグ戦を実施。各グループの上位2チームがファイナルフェーズに進みます。

ファイナルフェーズ以降は、トーナメント形式で試合をおこなうシステムです。

FIBAバスケットボール・ワールドカップの日程

FIBAバスケットボール・ワールドカップの予選は、本大会の約21か月前からスタートし、予選期間は約15か月〜18か月ほどかかります。

本戦は、原則として4年に一度、8月〜9月に開催されるのが通例です。グループリーグから決勝まで1日1〜2試合をこなす過密スケジュールで、選手にとっては非常にタフな戦いとなります。

FIBAバスケットボール・ワールドカップの強豪国と注目選手

FIBAバスケットボール・ワールドカップは、世界中のバスケファンが待ちわびる最高峰の戦いです。

ここでは、FIBAバスケットボール・ワールドカップの注目チームや選手について解説します。

強豪国

FIBAバスケットボール・ワールドカップの強豪チームは、アメリカ、スペイン、セルビアなどです。

アメリカ代表はNBA選手を擁する最強軍団で、通算5回の優勝を誇ります。

スペイン代表は、戦術的なチームプレーと経験豊富なベテランの存在が強み。

セルビアは旧ユーゴスラビア時代に5回の優勝経験があり、2023年には準優勝を果たしています。

注目選手

前回2023年大会のMVPは、ドイツ代表のデニス・シュルーダー選手です。

決勝戦では28得点2リバウンド2アシストの活躍を見せ、ドイツの初優勝に大きく貢献しました。

次回2027年大会で活躍が期待されるのは、スロベニア代表のルカ・ドンチッチ選手、フランス代表のヴィクター・ウェンバンヤマ選手などです。

日本代表にも注目

日本代表は過去、FIBAバスケットボール・ワールドカップに6回出場しています。

最高成績は、ウルグアイで開催された1967年大会の11位。近年大会ではいずれも1次敗退していますが、国際経験のある選手が揃い、着実に実力を伸ばしています。

粘り強く、最後まで諦めない戦いは世界のファンの心にも響いています。

FIBAバスケットボール・ワールドカップの楽しみ方

FIBAバスケットボール・ワールドカップの次回開催予定は2027年です。

次回大会に向けて観戦方法や視聴方法を紹介します。

現地で観戦する

FIBAバスケットボール・ワールドカップの試合を観戦するために、現地まで足を運ぶファンも少なくありません。

アリーナで繰り広げられる熱戦を、現地の熱気と共に味わえるためです。

個人旅行はハードルが高いと感じる方は、観戦ツアーを利用するとよいでしょう。

なお、2027年大会はカタールで開催予定です。

アプリ・配信で視聴する

DAZNやバスケットLIVEなどの配信サービスを通じて、日本からでも気軽に全試合を視聴できます。

英語実況やデータ解析も充実しており、初心者から上級者まで楽しめる環境が整っています。

また、地上波やCS放送でも試合を放送する可能性があります。

ただし、地上波では一部の試合しか放送しないため、配信サービスやCSの契約を検討したほうがよいでしょう。

FIBAバスケットボール・ワールドカップに関するよくある質問

最後に、FIBAバスケットボール・ワールドカップに関するよくある質問に回答します。

Q1.FIBAバスケットボール・ワールドカップとオリンピックの違いは?

A.両大会とも国際的なバスケットボール大会ですが、主催団体が異なります。

オリンピックはIOC(国際オリンピック委員会)が主催し、FIBAは協力団体という立場です。

一方、FIBAバスケットボール・ワールドカップはFIBAが主催します。

また、出場国数や大会期間などにも違いがあります。

Q2.FIBAバスケットボール・ワールドカップは日本で開催されたことはある?

A.2006年に日本(さいたま市)で開催されました。

さらに、2023年大会はフィリピン・インドネシア・日本の共同開催となり、日本でも試合が行われました。

Q3.日本代表の過去の成績は?

A.日本代表の過去の成績は次のとおりです。

  • 1963年大会(ブラジル):13位
  • 1967年大会(ウルグアイ):11位
  • 1998年大会(ギリシャ):14位
  • 2006年大会(日本):20位
  • 2019年大会(中国):31位
  • 2023年大会(フィリピン・インドネシア・日本):19位

FIBAバスケットボール・ワールドカップはバスケの世界No.1決定戦

FIBAバスケットボール・ワールドカップは、各国の誇りをかけた“バスケの世界一決定戦”です。

アメリカのNBA選手の活躍はもちろん、アジアや中南米の台頭国も躍進を見せ、ますますその魅力は広がっています。

4年に一度のビッグイベントを現地観戦や配信サービスで楽しみながら、ぜひ日本代表の成長にも注目してみてください。

また、ENSPORTS fanではバスケットボールの基本ルール観戦マナーについての記事も公開中。観戦する前に、そちらもあわせてチェックしてみてください。