バレーボールはサッカーやバスケットボールのような時間制ではなく、プレーの進行によって試合時間が変わるスポーツです。実力差があるとあっという間に終わりますが、フルセットまでもつれ込んで2時間半以上かかるケースもあります。本記事では、バレーボール観戦にかかる時間の全体像や、レベル別の試合時間の目安、会場入りのベストタイミングなどを解説します。

バレーボール観戦はどのくらい時間がかかる?

バレーボールの試合の試合時間は、1試合あたり1時間半〜2時間半が一般的です。この1時間半〜2時間半は、「試合そのものの時間」である点には注意してください。

会場入りや退場までを含めると、前後30分〜60分ほどを見込んで、バレーボールの試合観戦には3時間はかかると考えて観戦に臨むことをおすすめします。

ただ、試合時間に関しては、セット数で大きな差が出る点は留意しておいてください。

3セットで終了する試合の場合は約1時間〜1時間半、5セットで終了する場合は約2時間〜2時間半を目安にしましょう。

国際大会やプロリーグなどで採用されている6人制バレーボールは、1セット25点の5セットマッチが基本です。

3セット先取したチームが勝利となり、ストレート(3-0)の場合は試合が早く終わります。

逆にフルセット(3-2)までもつれた場合、試合時間は長くなります。

バレーボール観戦に行く前には、大会形式を知っておくと時間配分がスムーズです。

バレーボール観戦の流れと所要時間目安

バレーボール観戦の全体の流れは、会場入り 、試合観戦、退場の3段階に分かれます。

それぞれの流れと時間目安をくわしく解説します。

会場入り(開場〜試合開始まで)

試合会場は、一般的に試合開始時間の1〜2時間前に開場します。

開場から試合開始までの主な過ごし方は次のとおりです。

  • 席の確認
  • トイレ
  • グッズ購入
  • 飲み物の確保
  • 選手たちのウォーミングアップを見る

おすすめは、開場後すぐの入場。遅くても開場後30分以内に会場入りすると余裕を持って行動できるはずです。

開場から10分程度でグッズ列が長蛇の列になるケースもあります。

とくにグッズを購入する予定の方や推しの選手がいる方は、余裕をもって会場入りしたほうがよいでしょう。

試合開始~終了までの流れ

国際大会やプロリーグなどの試合は、基本的に25点先取×最大5セットです。

1セットあたりの平均時間は20〜30分程度が目安となります。

バレーボールの試合の主な流れは次のとおりです。

  1. 選手入場
  2. 挨拶・ハイタッチ
  3. 第1セット
  4. 第2〜第4セット
  5. フルセットの場合は第5セット(15点制)

第5セット(最終セット)は15点までのため、10〜15分ほどで終わります。

試合終了後の流れ

試合終了後は、会場の規模やイベントの有無で15〜30分程度の差が出ます。

大会やチームによっては、ファンサービスや撮影タイムなどの時間が設けられることも。

イベントに参加しない方でも、時間に余裕を持って行動しましょう。

大きな大会や会場の出口が少ない場合、退場だけで10分以上かかるケースがあるためです。

また、会場の最寄り駅周辺や交通機関が混雑する可能性も考慮したうえで、移動することをお勧めします。

レベル別の観戦所要時間の目安

同じバレーボールでも、カテゴリによって試合時間は異なります。

ここでは、レベル別の観戦所要時間の目安を紹介します。

プロリーグや国際試合

プロリーグや国際試合の観戦時間は、2時間半〜3時間が目安です。

観戦初心者には、最も時間が読みやすいカテゴリといえます。ただし、フルセット率が高いため、試合が長引く傾向にある点には注意が必要です。

3時間以上かかるケースもあるため、余裕を持って行動しましょう。

大学・高校・中学の大会

大学・高校の大会の観戦時間は、3時間程度。中学バレーは2時間程度が目安です。

学生バレーにおいても5セット制を導入しているケースが多く、プロリーグと同様の流れで試合が進行します。

ただし、高校や中学の大会はレベル差が大きいケースが多く、観戦時間はプロリーグや国際試合より短くなる傾向にあります。

一方的な試合だと、60分以下で終了することも珍しくありません。

一方で、力が拮抗すると試合終了まで2時間以上かかることもあるため、観戦時間が読みにくいカテゴリといえます。

小学生バレー

小学生バレーの観戦時間は、40分〜1時間半程度が目安です。

21点制など短いルールが採用されることが多い、試合展開が早い、選手交代やタイムアウトが少ないなどの理由から、試合時間は短くなる傾向にあります。

小学生バレーは最も短時間で観戦できるカテゴリであるため、子ども連れでも観戦しやすいと言えるでしょう。

バレーボール観戦を効率よく楽しむための時間術

バレーボール観戦には多くの工程があり、思った以上に時間がかかることも珍しくありません。

そこでここでは、観戦時間を快適に過ごすための時間の使い方を解説します。

開場直後に入る

1つ目のポイントは、開場直後に入ることです。

開場直後に入場するメリットは、単に席取りの問題だけではありません。

試合開始までの1時間前後は、観戦の満足度を左右する準備時間でもあります。

開場直後に入る主なメリットは次のとおりです。

  • 混雑が少なく、スムーズに入場できる
  • ウォーミングアップの様子が見られる(会場や大会によって異なる場合あり)
  • グッズ売り場や飲食スペースが空いている
  • 落ち着いて観戦準備ができる

試合直前になるほど入場ゲートが混雑し、10分以上並ぶケースもあります。そのため、早く入場するとストレスなく着席可能です。

また、会場直後の入場は、ウォーミングアップの様子が見られるのも大きなメリット。

とくにプロや代表戦では、ウォームアップだけでも十分見ごたえがあります。

ほかにもグッズを購入しやすい、トイレや食事をスムーズにできるなど、早く入場するメリットは多岐に渡ります。

長丁場の観戦で役立つアイテムを持参する

2つ目のポイントは、長丁場の観戦で役立つアイテムを持参することです。

とくにプロや代表戦では、フルセットにもつれ込むと試合時間2時間半超えもめずらしくありません。

長時間の試合でも快適に観戦するために、次のアイテムを持っていくと便利です。

  • 飲み物(500ml以上がおすすめ)
  • 軽食
  • 折りたたみ式クッション
  • モバイルバッテリー
  • 上着またはブランケット

これらのアイテムは、長時間の観戦からくる疲れやストレスを軽減するのに役立ちます。観戦を最後まで楽しむためにも、持っていくのがおすすめです。

交通機関の情報をこまめにチェックする

3つ目のポイントは、交通機関の情報をこまめにチェックすることです。

試合終了後は多くの観客が一斉に帰宅するため、駅やバス停が非常に混雑します。

試合が長引くと、予定していた電車に間に合わないといったケースも少なくありません。

事前に終電やバスの最終便を確認しておきましょう。遅延情報をリアルタイムでチェックすることも重要です。

また、混雑を避けるために、早めに退場する選択肢も考えておきましょう。

交通の不安を取り除いておくと、目の前の観戦に集中できます。

バレーボール観戦時間に関するよくある質問

最後に、バレーボールの観戦時間に関するよくある質問に回答します。

Q1. 試合開始時間に遅れた場合はどうすればよい?

多くの会場では、自由に入退場が可能です。

原則セットの途中でも入れますが、走ったり大きな音を立てたりせず静かに入場しましょう。

Q2. 試合が長引いた場合、途中退場してもいい?

試合観戦の途中退場に関しては、特に問題なしとしている試合や大会が多く見られます。

観戦を予定している大会の公式サイトのルールを確認しておきましょう。

また、退場する場合は、プレーが途切れたタイミングで退席することをおすすめします。

ほかの観客に迷惑をかけないことが最低限のマナーです。

Q3. 子ども連れでも最後まで観戦できる?

プロの試合では、子ども連れの家族も多く見られます。

試合によっては、テーブル付きで観戦できるファミリーシートが用意されているケースもあります。

プロリーグや国際大会観戦の場合、3時間はかかることを見越して、無理のない範囲で楽しみましょう。

Q4. トイレに行くタイミングはいつ?

トイレは基本的にいつ行っても問題ありません。

プレーが途切れたタイミングで席を立つと、周囲に迷惑をかけにくいはずです。

おすすめのタイミングは、試合開始前やセット間のインターバル中です。時間に余裕を持って早めに行きましょう。

試合の所要時間を知るともっと観戦が快適になる

バレーボールの観戦時間は、3時間程度が目安です。

ただし、カテゴリや試合展開によって時間が大きく変わる可能性もあります。

観戦の流れや時間の目安を知っておくと、当日の予定が組みやすく、より快適に楽しめるはず。

本記事を参考に、会場入りの時間や帰りの交通機関について検討してみてください。

ENSPORTS fanでは、バレー観戦をたくさんの方々に楽しんでいただくために、観戦マナーや観戦初心者のためのルール解説記事なども公開中。そちらもぜひチェックしてみてください。