バレー観戦は、選手のスピード感あふれるプレーや観客の熱気を肌で感じられる魅力的なスポーツイベント。しかし、会場には独自のルールやマナーがあり、知らずに行くと周囲に迷惑をかけてしまう可能性があります。本記事では、初めてのバレー観戦でも安心して楽しめるように、基本マナーやおすすめの服装、持ち物リストを解説します。

バレー観戦の基本マナー

初めてバレーボールの試合を観戦する方にとって、会場の雰囲気や応援の仕方などは少しわかりにくいこともあるかもしれません。

ここでは、観戦前に押さえておきたい基本マナーについて紹介します。

持ち込み禁止物を確認する

バレーボールの試合会場では、安全面や運営上の理由から「持ち込み禁止物」が定められています。SV.LEAGUE/V.LEAGUE(以下、SVL/JVLと表記)で定められている持ち込み禁止物は次のとおりです。

  • 危険物(鉄砲刀剣類、花火、爆竹、劇薬物など)
  • 他のお客様の快適な観戦を妨げる物(悪臭を放つ、観戦を妨げる爆音を発するなど)
  • SVL/JVLもしくはホームチームが別途禁止する物

上記以外でも試合の運営または進行を妨害し、他者に迷惑または危険を及ぼす物の持ち込みは禁止されています。

禁止行為を確認する

バレーボールの試合会場では、試合中にやってはいけない行為も定められています。SVL/JVLにおける禁止行為は、大きく分けて次の2つです。

  • 試合運営の妨げになる行為
  • チケットの転売

試合運営の妨げになる行為の具体例は、正当なチケットを持たずに会場に入場する行為、試合妨害行為、盗撮などの迷惑行為が挙げられます。

くわしくはSVL/JVLの公式サイトを参考にしてください。

係員の指示に従う

試合会場に入ったら、係員の指示に従いましょう。

会場には多くの係員が配置されています。

入場・再入場の方法、席の誘導、応援グッズの使用に関する案内など、係員の指示に従うことがスムーズな観戦につながります。

とくに、混雑時やトラブル発生時は冷静に行動することが重要です。

係員は安全確保のために指示を出しているため、従うのが観戦でのマナーです。

応援マナーを守る

バレーボール観戦の醍醐味は、チームや選手を応援する一体感です。

ただし、応援にもマナーがあります。

許可された場合を除き、スピーカーや楽器を使用した応援は禁止されています。

また、応援旗や横断幕などの観戦者の観戦の妨げになる形での応援もNGです。マナーを守って試合観戦に臨みましょう。

撮影マナーを守る

試合中に写真を撮りたい方も多いと思いますが、撮影マナーを守る必要があります。

試合中のフラッシュ撮影は禁止されている場合が大半です。

他の観客やスタッフが写り込む写真を無断で公開するのも避けましょう。

また、SVL/JVLでは、個人での利用を目的とした撮影は自由です。ですが、SNSなどへの動画掲載については厳密なルールが設けられています。

具体的には、コート上では、プレーシーンは1セット当たり1ラリーまで。プレー以外の場面(選手入場や応援風景など)の動画撮影は、1試合につき合計30秒以内に制限されています。

マナーを守って試合観戦を楽しみましょう。

バレー観戦におすすめの服装

屋内スポーツのバレーは、冷暖房の効いた体育館やアリーナで行われます。

長時間の観戦でも快適に過ごせるよう、服装選びにも少し工夫が必要です。

動きやすい服装

バレー観戦では、長時間座っていても快適な動きやすい服装を心がけましょう。たとえばTシャツにジーンズなど、カジュアルでリラックスできるスタイルがおすすめです。

観戦中は、応援に熱が入り意外と体を動かすことが多いため、締めつけの少ない服装がベスト。また、屋内は空調が効いているため、脱ぎ着できる上着を持っていくと便利です。

冬は暖房が効いていて汗ばむこともあるため、温度調整できる服装を意識しましょう。

レプリカユニフォームや応援Tシャツ

ロゴ入りのレプリカユニフォームを着て観戦すると、会場に馴染みやすくなります。

SVL/JVLや代表戦では、チーム公式グッズとして販売されているTシャツやパーカーも人気です。

オリジナルのTシャツやパーカーを作り、着用しても問題ありません。

ただし、後ろの人の視界を遮らないよう、フード付きの上着や大きな帽子は避けましょう。

靴はスニーカーなど歩きやすいもの

靴は歩きやすいスニーカーやフラットシューズがおすすめです。

会場内は階段や通路が多く、試合前後はとくに混雑します。

そのため、ヒールやサンダルは転倒の危険がありおすすめできません。

体育館によっては土足禁止の場合もあるため、上履きやスリッパを持参すると安心です。

バレー観戦の持ち物

バレー観戦において、服装と同じくらい重要なのが持ち物の準備です。

会場で「持ってくればよかった」と後悔しないよう、観戦必須アイテムをチェックしましょう。

入場チケット

当然ですが、入場チケットは必須アイテムです。

最近はスマホ電子チケットが主流となっていますが、通信環境が悪い会場もあるためスクリーンショットを保存しておくことをおすすめします。

紙チケットの場合は折れ曲がらないようクリアファイルに入れて持ち歩きましょう。

撮影機材

写真撮影が許可されている会場では、スマートフォンやコンパクトカメラで思い出を残せます。

ただし、必ず撮影ルールを守る必要があります。

また、機材は観戦中に邪魔にならないよう、リュックや小さめのバッグにまとめておきましょう。

オペラグラスや双眼鏡

オペラグラスや双眼鏡は、遠方の席からでも選手の表情やプレーを間近で見られる便利アイテムです。

とくにスタンド席の場合は、軽量のオペラグラスがあると試合をより楽しめます。

倍率は5〜8倍程度が扱いやすくおすすめです。

上履きやスリッパ

体育館タイプの会場では土足厳禁のことがあるため、上履きやスリッパを持参しましょう。

荷物にならない軽量タイプを選び、持ち帰り用の袋も用意すると安心です。

簡易クッション

座席が硬い場合、長時間座っていると腰やお尻が痛くなる可能性があります。

そんなときに便利なのが簡易クッション。100円ショップやスポーツ店で販売されており、折りたたみタイプなら持ち運びも簡単です。

応援グッズ

応援タオル、スティックバルーン、うちわなど、応援グッズを用意するとより一体感を楽しめます。

ただし、使用時は周囲の視界を遮らないよう配慮しましょう。

音の出るグッズは会場ルールを確認してから使用してください。

ドリンクや軽食

バレーの試合は長丁場になることもあるため、ペットボトル飲料や軽食を持参すると便利です。

ただし、多くのアリーナでは飲食が制限されている場合があります。その場合は、隙間時間にロビーや屋外などで飲食を済ませましょう。

会場ルールを事前に確認したうえで、飲食可能エリアや休憩時間をうまく利用してください。

マナーを知ってバレー観戦をもっと楽しもう

バレーボール観戦は、プレーの迫力と応援の一体感を感じられる魅力的なスポーツイベントです。

しかし、その空間をみんなで共有するためには、一人ひとりのマナーと配慮が欠かせません。

服装や応援マナーをしっかりと押さえておけば、初心者でも安心して観戦を楽しめます。次回の試合では、マナーを意識しながら観戦の魅力を味わってみてはいかがでしょうか。