バレーボール観戦の座席位置はコートサイドとコートエンドに分かれる

バレーボール会場の座席は、「コートサイド」と「コートエンド」の二つの位置に分類されます。
コートサイドとは、コートの長い辺に面している席のことです。
選手の動きが横方向に見え、ラリーの流れを追いやすい特徴があります。
攻撃の入り方やブロックのタイミングなど、プレーの細かい動作を見るのに適しています。
一方のコートエンドとは、コートの短い辺に位置する席のこと。
選手が正面から見えるため、攻防の構造が理解しやすく、とくに戦術を見るのに適しています。
サーブの軌道やチーム全体のフォーメーションなど、俯瞰して試合を分析しやすいという強みがある席です。
バレーボール観戦の座席タイプは大きく3種類ある

バレーボール会場によって座席配置や席の呼び方は異なりますが、基本的な座席の種類としては、一般的に「アリーナ席」「1階スタンド席」「2階スタンド席」の3種類に分かれるのが一般的。また、アリーナ席内には「ベンチ裏席」というエリアが設けられている会場もあります。
それぞれの座席の特徴を解説するので、バレー観戦初心者はぜひチェックしてみてください。
アリーナ席
アリーナ席は、コートのすぐ近くに設置される席です。
会場にもよりますが、多くの場合はコートサイドとコートエンドの両側に設置されます。
アリーナ席は選手との距離が圧倒的に近く、選手の声や踏み切る音などを臨場感たっぷりに楽しめるのがメリット。
ただし、アリーナ席では、選手たちのプレーを見上げるような視点になるため、チーム全体のフォーメーションを見たい方には向きません。その点だけ留意しておいてください。
ベンチ裏席(アリーナ席内の一部エリア)
ベンチ裏席とは、アリーナ席の一部で、選手ベンチのすぐ後ろのエリアのコートサイド側に設置される席のこと。
チームの声掛け、監督指示、選手の表情などを間近で見られるのがベンチ裏席のメリット。
指示のタイミングや交代選手の様子など、試合中のチームの雰囲気を感じたい方に最適です。
「選手の人間味を感じたい」「推し選手の表情を楽しみたい」という方にとっては満足度が高いエリアと言えます。
1階スタンド席
1階スタンド席は、1階のアリーナ席のすぐ後ろに位置する席です。アリーナ席と同様、コートサイドとコートエンドの両側に設置されます。
1階スタンド席には、コート全体が見渡しやすい、選手との距離が比較的近いなどのメリットがあります。
観戦のしやすさと迫力のバランスが取れた席として人気です。
2階スタンド席
2階スタンド席は、1階スタンド席の後ろ側、会場の上部に位置する席です。こちらの席も、コートエンドとコートサイドに設置されます。
1階アリーナ席や1階スタンド席とは視点の高さが異なるため、見える情報量が変わるのが特徴。
1階の座席と違い、上からの観戦になるため、フォーメーションや攻防の構造などを理解しやすく、「戦術を見たい」というファンに人気があります。
チケット価格も比較的リーズナブルなため、「とにかく安く観戦したい」「家族連れで見たい」という方にもおすすめの席です。
バレーボール観戦でおすすめの席を目的別に解説

バレーボール観戦で座席を選ぶときは、観戦目的を明確にすることがポイントの一つ。観戦目的によって最適な席は異なります。
ここでは、目的別に最適な座席の位置と、座席の種類についてわかりやすく紹介するので、参考にしてください。
プレーやチーム戦術を見るならコートエンド側のスタンド席
プレーやチーム戦術を見たい方には、コートエンド側のスタンド席をおすすめします。
コートエンド側のスタンド席は、もっとも俯瞰視点が取りやすい座席です。
攻撃位置やサーブコースなどが見やすいため、主に戦術を見たいという初心者に向いています。また、サーブやスパイクが自分に向かって正面から飛んでくる臨場感も楽しめるというメリットも。
「選手の動き方を見たい」という方に最適です。
試合全体を見るならコートサイド側の座席
試合全体を見たい方には、コートサイド側の座席がおすすめです。
コートを横から眺めることで、ラリーの流れを追いやすくなります。
ネット側に近い座席の場合、スパイクやブロックの攻防を間近で楽しめることも。ベンチ裏の座席なら、選手の表情や声も確認でき、臨場感のある観戦が可能です。
写真撮影をするならコートサイド側の座席
写真撮影をするなら、コートサイド側の座席がおすすめです。
試合中に写真を撮るなら、横方向からのアングルが最も撮影しやすいといわれています。
スパイクの跳躍やブロックの瞬間などが立体感のある写真も撮影しやすく、SNS映えも狙いやすい座席です。
撮影時は会場のルールやマナーを厳守するようにしましょう。
選手の表情や声掛けなどを楽しむならアリーナ席 or ベンチ裏席
アリーナ席やベンチ裏席は、選手の表情や声掛けなどを楽しみたい方に向いています。
監督の指示や選手間のコミュニケーションの様子などが近距離で楽しめるため、すでに明確に推したい選手がいる方におすすめです。
ただし、フォーメーションなど全体的な動きは見えにくいため、その点については注意しましょう。
手頃さを重視するなら2階スタンド席
2階スタンド席は最もコスパがよく、家族連れからライトファンまで幅広く人気です。
チケット価格の安さはもちろん、比較的静かで落ち着いて観戦できる、試合全体を見下ろせるなどのメリットもあります。
バレーボール観戦が初めてで、「とりあえず一度試合を観てみたい」という方に最適です。
バレーボールの座席に関するよくある質問

最後に、バレーボール観戦の座席に関するよくある質問に回答します。
Q1. バレーボールの座席表を知る方法は?
バレーボールの座席表は、主に以下の方法で確認できます。
- チケット販売ページ
- 大会公式サイトの案内ページ
- 試合会場の公式サイト
- 試合会場
座席表は試合によって変わるため、同じ会場でも配置が違うケースがある点に注意しましょう。
チケット販売ページに掲載される指定席ブロック図や座席マップが、最も正確かつ最新の情報です。
購入前にブロックの位置やコートとの距離が明確にわかります。実際の見え方を細かく知りたい方は、バレーボールファンのSNSやブログを参考にするのもおすすめです。
Q2. 座席によってどれくらい価格差があるの?
バレーボールのチケット価格は、大会の規模や座席などによって大きく変わります。
SV.LEAGUE WOMEN(国内リーグ)の試合を1例に出すと、以下のような価格が設定されていました。
- アリーナプレミアムシート(ベンチ向かい側):約12,000円
- アリーナ席:約5,000円
- スタンド席:約3,500円
プレミアムシートでは、選手とのハイタッチやサイン会などの特典があるケースもあります。同じ試合でも、座席によって価格が2倍以上変わることも珍しくありません。
目的や予算にあわせて、自身に最適な座席を選択しましょう。
Q3. 初心者におすすめの座席は?
初めてバレーボールを観戦する方には、コートエンド側の1階スタンド席、 コートサイド側の2階スタンド席、コートエンド側のアリーナ席がおすすめです。
コートエンド側の1階スタンド席は、見やすさを重視したい方におすすめ。試合の全体像を把握しやすく、初心者でも安心して観戦できます。
コートサイド側の2階スタンド席は、試合全体の流れを見たい方におすすめ。
やや距離はありますが、俯瞰してコート全体を見るという点では最高の座席です。チケット価格も手頃で、初心者でも気軽に観戦できます。
初観戦でも、迫力を味わいたい方や選手を間近で見たい方には、コートからの距離が近いコートエンド側のアリーナ席もおすすめ。選手の真後ろや正面から観戦することになるため、プレーの臨場感を楽しめます。
座席を理解するとバレー観戦がもっと楽しくなる
バレーボール観戦は、どこに座るかによって楽しみ方が大きく変わります。
戦術を見たいならコートエンド側の1階・2階スタンド席、リーズナブルに観戦するなら2階スタンド席など、目的に応じて選ぶのがポイントです。
ぜひこの記事を参考にして、あなたに最適な座席でバレーボールの魅力を存分に楽しんでください。
ENSPORTS fanでは、バレー観戦をたくさんの方々に楽しんでいただくために、観戦マナーや観戦初心者のためのルール解説記事なども公開中。そちらもぜひチェックしてみてください。