バレーボールの試合を観に行く際に、「どのくらいの時間がかかるの?」と試合時間が気になる方は多いはず。バレーボール観戦の場合、1試合の所要時間は約1時間〜2時間半、1セットの平均時間は20分〜30分が目安です。 しかしながら、バレーボールは時間制ではなく点数制で進むため、短時間で試合が終わることもあれば、長時間にわたる熱戦になることもあります。 本記事では、バレーボールの試合時間を決める要素や、レベル別の所要時間の目安などを初心者向けに詳しく解説します。

バレーボールの試合時間の基本ルール

バレーボールは時間制ではなく、点数制で試合が進みます。

よって、試合時間が読みにくい点が特徴です。

ここでは、バレーボールの試合時間を決める主な要素を3つ紹介します。

1セットは何分?

バレーボールには、「1セット◯分」という決まりはありません。

バレーボールの試合は、ラリーポイント制で進みます。

ラリーポイント制とは、サーブ権の有無にかかわらず、ラリーに勝ったチームに1点が入るルールです。

ラリーポイント制で進むバレーボールの場合、セットごとの所要時間はチームレベルや試合展開によって大きく変わります。

1セットの一般的な所要時間の目安は、早いセットで15〜20分程度、平均的なセットで25〜35分程度です。

競ったセットでは、40〜60分以上になるケースもあります。

試合は何セットマッチ?

公式戦は 5セットマッチ(3セット先取) で行われるのが一般的です。

第1〜第4セットは25点先取ですが、第5セット(ファイナルセット)は15点先取となります。

ただし、一部の地域の大会では3セットマッチ(2セット先取) が採用されるケースもあります。

タイムアウトとテクニカルタイムアウト

バレーボールの試合時間には、タイムアウトとテクニカルタイムアウトも影響します。

タイムアウトとは、1セット各チーム2回まで取得できる休憩時間です。

1回につき30秒と短い時間ですが、悪い流れを立ち切ったり、戦術を確認したりするために使われます。

テクニカルタイムアウトとは、リードするチームの得点に応じて自動的に与えられる休憩時間です。

リードしているチームの得点が8点もしくは16点に達した時点で与えられます。

6人制と9人制で試合時間は変わる?

結論からいうと、6人制と9人制では試合時間が異なります。

一般的に9人制のほうが試合時間は短くなります。

6人制では、1セット25点先取(最終セットは15点)、5セットマッチを採用しています。一方、9人制は1セット21点先取、3セットマッチを採用するケースが多く、セット数が少ないのが短くなる理由です。

また、9人制はルールの関係上プレーの中断が少なくテンポが速いため、6人制より短時間になりやすい傾向があります。

レベル別のバレーボール試合時間の目安

ここでは、レベル別のバレーボール試合時間の目安を紹介します。

観戦時にはぜひ参考にしてください。

プロリーグ・国際大会

プロリーグや国際大会の平均試合時間は、約2時間〜2時間半程度です。

激戦のフルセットでは3時間近くかかるケースもあります。

Vリーグ、オリンピック、世界選手権などのトップレベルの試合は、最も試合時間が長いカテゴリです。

試合終了時間が読みにくいため、観戦時は時間に余裕をもって行動しましょう。

高校・中学の公式戦

高校バレーの平均試合時間は、約2時間〜2時間半程度です。

高校バレーはセット数や得点ルールがプロリーグや国際大会と同じため、所要時間は近くなりますが、ラリーやタイムアウトの傾向からプロの方が長引きやすい傾向があります。

一方の中学バレーは3セットマッチを採用しているケースが多く、平均試合時間は50〜90分が目安となります。

小学生バレー

小学生バレーは21点制や3セットマッチ制など、短時間で進むルールが採用される傾向があります。

よって、平均試合時間は30〜60分程度と短めです。

バレーボールの試合が早く終わる・長引く理由

バレーボールの試合が予想以上に早く終わる、もしくは長引くケースがあります。

ここでは、バレーボールの試合が早く終わる・長引く理由についてそれぞれ解説します。

バレーボールの試合が早く終わる理由

バレーボールの試合が短時間で終わる典型的な理由は次の通りです。

  • チームの実力差が大きい
  • ストレート(3-0)で決着がついた
  • ラリーが短い
  • タイムアウトが少ない
  • ミスが多く試合が淡々と進む

バレーボールの一般的な試合形式は、「3セットマッチ(2セット先取)」または「5セットマッチ(3セット先取)」のため、勝利に必要なセット数が少ないのが特徴。

サッカーのように前後半90分間決まっているスポーツや、野球のようにイニング数が決まっているスポーツと異なり、セットの先取状況によって試合時間が変動しやすいと言えます。

とくに学生大会では実力の差が出やすく、1セット20分以下で終わるケースも珍しくありません。

バレーボールの試合が長引く理由

バレーボールの試合が長引く典型的な理由は次の通りです。

  • 実力が拮抗している
  • デュース(セットの勝敗が決まる得点)の直前で同点が続く
  • ラリーが長い
  • タイムアウトをフル活用している
  • フルセットまでもつれる
  • 映像判定が多い
  • ボール交換、設備点検、抗議などのトラブル

この中でもとくに、「セットカウントがフルセットまでもつれる」のが試合時間が伸びる主な理由です。

3セットマッチなら3セット、5セットマッチなら5セット目まで決着がつかない場合、試合時間が長くなります。特に5セットマッチは、2セットずつ取った後の最終セット(15点先取、2点差)が勝負を決めるため、ここでのラリーが長いと時間がかかります。

とくにプロの試合や国際大会では上記ケースが起こりやすく、試合時間が長引く傾向にあります。

バレーボールの試合時間に関するよくある質問

最後に、バレーボールの試合時間に関するよくある質問に回答します。

Q.1 会場入りのタイミングは?

会場入りのタイミングは、一般的には試合開始30〜60分前がおすすめです。

プロの試合や国際大会では、開始1時間以上前に入場するファンも少なくありません。

余裕をもって会場入りしたほうがよい理由は、入場列が混雑するケースが多いためです。

グッズ購入の予定がある方や選手のウォーミングアップ姿を見たい方は、とくに早めに会場入りしましょう。

Q2. 何時に終わるか予想するコツは?

正確な予想は困難ですが、プロの試合や国際大会は約2時間〜2時間半程度が目安です。

たとえば、15時開始の試合の場合、17時〜17時半くらいに終わるケースが多いでしょう。

長引く場合は3時間以上かかるケースもあるため、少し余裕をもって終了時間を予想すると安心です。

Q3. 1セットで最長記録はどれくらい?

長時間となりやすいのは、プロの試合や国際大会におけるデューズ延長セットです。

男子ネーションズリーグ2024福岡大会で行われたトルコとドイツの一戦では、セットスコア「44-42」を記録し、大きな話題となりました。

試合時間を知るともっとバレー観戦が楽しくなる

バレーボールは時間制スポーツではないため、展開次第で試合時間は短くも長くもなります。

プロリーグや国際大会の平均試合時間は、約2時間〜2時間半程度です。

試合時間の感覚を掴んでおくと、観戦スケジュールが立てやすくなります。

また、混雑する試合やグッズを購入する場合は、試合開始30分前に会場入りすると安心です。

本記事を参考に、会場入りの時間や試合終了時間を予想してみてください。

ENSPORTS fanでは、バレー観戦をたくさんの方々に楽しんでいただくために、観戦マナーや観戦初心者のためのルール解説記事なども公開中。そちらもぜひチェックしてみてください。