日本のバレーボールは社会人や学生など多様なカテゴリーがあり、年間を通して数多くの大会が開催されます。その中でも「国内タイトル」と呼ばれる主要大会は、選手やチームにとって大きな目標です。本記事では、バレーボールの主な国内タイトルについて解説します。

そもそも国内タイトルとは?種類を解説

バレーボールの国内タイトルとは、カテゴリにおける日本一を決める大会の総称です。

大きく分けると、「国内リーグ」「オープントーナメント」「学生タイトル」の3種類があります。

国内リーグ

国内リーグとは、プロチームや実業団を中心に編成され、シーズンを通して戦うリーグ戦です。

現在はSVリーグとVリーグの2つが存在します。

SVリーグは国内トップリーグで、VリーグはSVリーグに次ぐ位置づけのリーグ群です。

オープントーナメント

オープントーナメントとは、プロ・実業団・大学生など、幅広いカテゴリのチームが参加する大会です。

勝ち抜き戦のため、番狂わせも多く、リーグとは異なる面白さがあります。

代表的なのは天皇杯・皇后杯や黒鷲旗大会です。

天皇杯・皇后杯は、中学生以上からVリーグチームまで幅広い層のチームが参加する日本一を決める大会で、黒鷲旗はVリーグ所属チーム中心の選抜大会です。

学生タイトル

学生タイトルとは、大学・高校・中学・小学生など、各年代の日本一を決める大会を中心とした全国規模の大会を指します。

とくに大学や高校の学生タイトルは、若手選手の登竜門として有名で、将来の日本代表候補が続々と登場するケースもあります。

国内リーグ

現在、国内リーグはSVリーグとVリーグの2つが並行して存在します。

両者は目的もレベルも異なり、それぞれに特徴があります。

SVリーグ

SVリーグ(SV.LEAGUE)は、2024年10月にシーズンが開幕したセミプロバレーボールリーグです。

現状ではプロ契約をしている選手とセミプロの選手が混在しているリーグで、完全プロ化を見据えて「世界最高峰のリーグを目指す」をコンセプトにしているのが特徴。2023/24シーズンまで行われてきたVリーグ(V.LEAGUE)を再編成して誕生しました。

SVリーグ「S」は「Strong(強く)、Spread(広く)、Society(社会)」の3つの理念を意味します。

主催は、公益社団法人SVリーグです。

SVリーグは国内トップリーグで、国内外のトップクラス選手が集まります。

大会運営や演出がエンタメ化されている点も大きな特徴です。

試合形式は男女で多少異なりますが、レギュラーシーズンはホーム・アンド・アウェー方式で戦います。

上位クラブがチャンピオンシップに進出し、最終的にファイナルで優勝チームを決定します。

Vリーグ

Vリーグは、SVリーグの下位大会に位置づけられるリーグで、一般社団法人ジャパンバレーボールリーグが主催しています。

V1やV2などのカテゴリに分かれており、多くの地域密着型チームが参加するリーグです。

将来的にSVリーグ昇格を目指すチームも多く参加しています。

地域の体育館で行われることが多く観戦しやすい、チケット価格がSVリーグよりも手頃など、観戦者にとっても多くのメリットがあります。

ただし、Vリーグは2025-26シーズンをもって終了し、2026-27シーズンからはSVリーグと新設のSVリーグ・グロースに再編されることが発表されました。

アマチュア活動主体のチームや、SVリーグ・グロースを目指すには力が足りないチームに関しては、日本バレーボール協会(JVA)が試合ができる環境を整備する予定であることも同時に発表されています。

主なオープントーナメント

オープントーナメントは、短期決戦で日本一を決める大会です。オープントーナメントには日本一を決める大会も含まれ、とくに天皇杯・皇后杯と黒鷲旗が有名です。

カテゴリを超えた熱い戦いが行われ、毎年多くのドラマが生まれます。

天皇杯・皇后杯 全日本選手権大会

天皇杯・皇后杯 全日本選手権大会は、国内最高峰のバレーボール大会です。

中学生以上の6人制バレーボールチームに参加資格が与えられるため、学生チームや実業団など幅広い層のチームが挑戦します。

まず各都道府県にて代表1チームを選出し、カテゴリー別ブロック大会優勝や予選免除チームなどを加えてブロックラウンドを実施。

ブロックラウンドを勝ち抜いた16チームにV.LEAGUE DIVISION1のチームが加わり、ファイナルラウンドで優勝チームを決定します。

日本一のバレーボールチームを決める大会として、競技者やファンからの注目度が非常に高いタイトルです。

黒鷲旗 全日本男女選抜バレーボール大会

黒鷲旗 全日本男女選抜バレーボール大会は、毎年ゴールデンウィーク期間に開催されるバレーボール大会です。

男女各12チームが参加し(2025年大会の場合)、「黒鷲旗(くろわしき)」と呼ばれる優勝旗を懸けて戦います。

総当たりのリーグ戦の後、各組上位チームが決勝トーナメント戦に進出し、準々決勝戦・準決勝戦・3位決定戦・決勝戦を行います。

天皇杯・皇后杯と同様に、カテゴリの垣根を超えた戦いを楽しめるのが魅力です。

主な学生タイトル

学生カテゴリのバレーボール大会は、競技人口の多さを反映するように非常に多様です。

小学生から大学生まで全国規模の大会が整備されており、未来の日本代表選手がここから巣立っていくことも珍しくありません。

全日本バレーボール大学男女選手権大会

全日本バレーボール大学男女選手権大会(通称:全日本インカレ)は、大学バレーの最高峰とされる全国大会です。

1948年にスタートし、大学日本一を決める大会として長い歴史を持ちます。

大学バレーは高校と比べて戦術レベルが高く、試合の迫力は社会人に近いレベルに到達します。

とくに男子は身長190cm以上の選手が珍しくなく、強力なスパイクや高さを活かしたブロックなど見ごたえのあるプレーを楽しめるでしょう。

さらに、全日本バレーボール大学男女選手権大会はSVリーグのスカウトが集まる場所としても知られています。

将来のプロ選手をいち早く見つけられる貴重な機会です。

全日本バレーボール高等学校選手権大会

全日本バレーボール高等学校選手権大会は、「春高バレー」の名で親しまれる高校バレー最大のタイトルです。

高い注目度からテレビ放送やネット配信などもあり、全国的な盛り上がりを見せます。

毎年、全国の強豪校がしのぎを削り、ドラマチックな逆転劇や涙の名勝負が誕生します。

高校3年間の集大成として挑む選手が多く、応援席も一体となり、会場全体が熱気に包まれるのも魅力です。

また、近年では全日本バレーボール高等学校選手権大会を通じてスター選手が生まれることも珍しくありません。

全国高等学校総合体育大会バレーボール競技大会

全国高等学校総合体育大会バレーボール競技大会(インターハイ)は、夏に開催される高校バレーの全国大会です。

全日本バレーボール高等学校選手権大会、国民スポーツ大会バレーボール競技と並ぶ高校3大大会として位置づけられています。

全国高等学校総合体育大会バレーボール競技大会の特徴は、暑さや連戦など過酷な環境の中で試される総合力にあります。

また、初出場校が勢いに乗って上位進出するケースもあり、番狂わせが多いのもこの大会の特徴です。

全日本バレーボール小学生大会

全日本バレーボール小学生大会は、全国の小学生チームが参加する大規模なバレーボール大会です。

地域のバレーボールクラブやスポーツ少年団を中心に、熱い戦いが繰り広げられます。

全国大会に出場するためには県予選を勝ち抜く必要があり、小学生ながら高い競技レベルのチームが数多く存在します。

技術はまだ発展途中ですが、純粋にバレーを楽しむ姿や全力で取り組む姿勢に魅了される観客も少なくありません。

全日本中学校バレーボール選手権大会

全日本中学校バレーボール選手権大会は、中学生バレーの全国大会です。

9ブロックに分けられた地域予選を勝ち上がった35校に、開催地の1校を加えて熱い戦いが行われます。

全国から集まる強豪の対戦はレベルが高く、中学バレーとは思えないハイテンポな試合が展開されるケースも珍しくありません。

タイトルごとの意味や位置づけを理解しよう

日本のバレーボール界は、複数のタイトルが互いに影響し合いながら発展してきました。SVリーグや天皇杯・皇后杯のように日本のトップを決める舞台がある一方で、未来のトップ選手を育てる学生タイトルも存在します。

タイトルごとの意味や位置づけを理解すると、観戦の楽しさは何倍にも膨らむはずです。

ENSPORTS fanでは、バレー観戦をたくさんの方々に楽しんでいただくために、観戦マナーや観戦初心者のためのルール解説記事なども公開中。そちらもぜひチェックしてみてください。