ラグビーとは
ラグビーとは、楕円形のボールを使い、2つのチームが互いに対戦して得点を競うスポーツです。
花園大会や早慶戦、ジャパンラグビーリーグワン、ワールドカップなど、さまざまなファンに支持される人気のスポーツですが、「ルールが複雑」「ラグビーとアメフトの違いが分からない」という意見もよく耳にするスポーツです。
ラグビーの専門用語
まずはラグビーを理解するために基本的な用語を覚えましょう。
インゴール
フィールド両端にあるゴールラインの後方エリアです。このエリアにボールを持ち込むと得点になります。
ゴールポスト
フィールド両端に設置された得点装置です。
スクラム
反則などで試合が一時停止した際に再開するためのプレーです。両チームの力と連携を試す場面であり、選手たちが肩を組んで押し合います。
ジャッカル
タックル後に相手からボールを奪い取るプレーを指します。
ゴールキック
ボールを蹴り込みゴールポスト間におけるクロスバーの上を通過すると、得点が認められる得点方法です。
ノーサイド
試合終了を指します。
ラグビーの基本ルール
ラグビーはボールを奪い合って相手陣のインゴールまで運ぶ、あるいはH型のゴール上部に蹴り入れて得点を競うスポーツです。
大きなルールとして、ボールより前方にいる味方選手にはパスを出せないことや、ボール保有者がタックルを受けて地面に倒れた際は、ボールを地面に置くか、即座にボールを手放す
ラグビーの出場人数
試合中は各チーム15人ずつがフィールドに出場します。
ラグビーの時間ルール
ラグビーは前後半40分ずつで、1試合あたりの試合時間は合計80分です。ただし、これは実際のプレーが行われている時間であり、プレーが中断している間は時計が停止します。
ラグビーの試合時間が停止する状況
- 選手が負傷した場合
- ボールがタッチライン外に出た場合
- 反則が発生した場合
- 得点が入った後
- 審判が判定を確認する場合
ラグビーの延長戦について
後半終了時点で両者が同点の場合は、延長戦が行われます。延長戦には2種類のルールがあり、大会やリーグによって異なります。
延長形式
- ゴールデンポイント方式
- 前後半5分ずつ行い、最初に得点をしたチームが勝利となります。
- 追加時間方式
- 前後半10分ずつ行い、得点差をつけたチームが勝者となります。
延長戦終了時に両者が同点の場合は、キッキングコンテストが行われます。
この対戦方法では、対戦チームが交互にボールを蹴り、ゴールポストの間をより多く通過させたチームが勝利となります。
ラグビーの試合の流れ
具体的に試合中の選手たちが何をしているのかを説明します。
ラグビーの攻撃サイド
攻撃の目標は、守備に捕まらずに相手のインゴールへ進むことです。また、攻撃のルールでは、ボール保有者より前にパスを出すことは反則とされています。
攻撃の種類
- ランプレー
- ボールを持ちながら前進するプレーです。
- パスプレー
- ランプレーをしながらパスを横や後方に回しながらスペースを見つて前進するプレーです。
- キックプレー
- パスを前方に出すことは反則ですが、前方にボールをキックすることは認められています。このルールを利用して、ボールを蹴り、選手が確保して前進するプレーです。
- スクラム
- 仲間同士で低姿勢で肩を組みながら壁としてインゴールへ進行を目指すことや、ランとパスプレーの囮になり守備を撹乱することができます。
ラグビーの守備サイド
守備はインゴールを防衛するために、ボール保有者へタックルすることで進行を妨げることや、タックルで倒した瞬間にジャッカルを仕掛けます。
ラグビーのポジション
ラグビーでは、それぞれの役割に応じたポジションがあり、大きく、フォワード(パワー系)バックス(スピード系)に分けられます。それぞれのポジションの役割を簡単に説明をします。
プロップ
相手のスクラムと最前線でぶつかり合いながら相手を押し込みます。
フッカー
スクラムの中盤に立ち、スクラムハーフが投げ入れたボールを脚で後方に送ります。
ロック
スクラムの後列に立ち、強いプッシュを加え、スクラム全体を安定させます。
フランカー
スクラムの側面で機動力を発揮し、タックルやジャッカルを積極的に行います。
ナンバーエイト
フォワードの司令塔であり、スクラムから後方に送られてきたボールを自ら持ち運びます。
スクラムハーフ
スクラムからボールを取り出して素早いパスやキックなどを行います。
フライハーフ
パス、キック、ランを駆使して攻撃を展開します。
センター
攻撃ではボールを運びパワーで突破を狙い、守備では相手の攻撃を食い止めます。
ウイング
サイドライン付近でスピードを活かし、トライを狙います。
フルバック
最後の守備ラインとして相手の突破を防ぎます。
ラグビーの反則について
試合中に反則を犯すとペナルティが課されます。具体的には攻撃側の場合は攻撃権が相手に渡り、守備側の場合は攻撃側に有利な得点機会を与えてしまいます。
スローフォワード
- パスが前方に投げられる行為です。
- 反則地点から相手チームのスクラムで試合が再開されます。
ノックオン
- ボールが手や腕に触れた後に、前方に落球する行為です。
- 反則地点から相手チームのスクラムで試合が再開されます。
ハイタックル
- 相手の肩より上(首や頭)にタックルする行為です。
- 攻撃側にペナルティキックが付与されます。
ノットロールアウェー
- タックルした選手が倒れたまま離れず、相手のプレー(球出し)を妨害する行為です。
- 攻撃側にペナルティキックが付与されます。
コランプシング
- 故意にスクラムを崩す行為です。
- 相手チームにペナルティキックが付与されます。
ラグビーにおける得点の種類
方法や点数について説明をします。
トライ
ボールを相手のインゴールまで運ぶと5点を得られます。
コンバージョンキック
トライ後に、追加得点を狙えるルールがあります。トライを取った地点からゴールキックをして成功した場合に2得点を得られます。
ペナルティゴール
相手の反則があった場合に与えられる得点機会です。ペナルティゴールは、反則が発生した地点からゴールキックをして成功した場合に3得点を得られます。
ドロップゴール
ボールを地面に一度バウンドさせてから蹴り込み、ゴールポストの間と横棒の上を通せば得点が獲得できます。3点
ラグビーとアメフトの違い
ラグビーとアメフトには似た部分もありますが、ルールやプレーの進め方には大きな違いがあります。
ルール | ラグビー | ラグビー |
---|---|---|
試合人数 | 11人 | 11人 |
選手交代 | 8人 | 無制限 |
試合時間 | 80分(前後半各40分間) | 60分(1クォーター各15分間) |
前方へパス | 禁止 | 1ダウン1回のみ可能 |
タックル(ブロック) | ボールを持った選手以外禁止 | 全員 |
大迫力がラグビーの魅力
アメフトのルールは一見複雑そうに見えますが、基本を押さえれば意外とシンプルなスポーツです。
まずは攻撃のランやスクラムによる派手なプレー、守備の迫力あるタックルやジャッカルに注目してみてください。慣れてきたら、戦術やプレーの駆け引きもおすすめです。
他にも日本のプロリーグであるリーグワンで推しのチームや推しの選手を見つけて、実際に練習観戦や試合観戦をするのもラグビーの醍醐味です。
ラグビーは、相手のインゴールへボールを届けることで得点を獲得できます。また、タックルされたプレイヤーはボールを地面に置くか、即座にボールを手放さなければなりません。
守備サイドは、相手の得点を防ぐためにボールを奪うか、攻撃側の選手をマークしてミスを誘い、攻守交代を狙います。また、ボールを保有していない選手に対してはタックルをしてはいけません。