バスケットボールは1チーム5人が基本

バスケットボールの基本的なルールでは、コート上でプレーできる選手の人数は1チームにつき5人です。
試合開始時には各チーム5人ずつがコートに立ち、合計10人でゲームがスタートします。
これは国際バスケットボール連盟(FIBA)やNBA(アメリカのプロリーグ)など、世界中の主要な大会やリーグで共通です。
まずはバスケットボールの人数に関する基本ルールを確認していきましょう。
常に5対5で試合を続ける
バスケットボールは、両チームが常に5人ずつでプレーするのが基本。
選手が退場した場合は、1人追加して5対5の人数に戻してから試合が再開されます。
バスケットボールは元々の人数が少ないため、1人でもいなくなると試合に影響を与える可能性が高いためです。
ベンチ入り人数はリーグや大会で異なる
大会・リーグ | ベンチ入り人数(登録人数) |
---|---|
FIBA(W杯・オリンピック) | 最小5人、最大12人 |
NBA | 最小8人、最大15人 (試合出場8~13人、2Way契約選手最大2人、インアクティブ2人まで) |
Bリーグ | 最小7人、最大14人 (日本人選手8~9人、育成枠最大2人、外国人選手最大3人、アジア特別枠最大1人、帰化選手1人まで) |
バスケットボールは1チーム5名で行うのは、世界共通ルール。しかし、ベンチ入り人数やその内訳は大会やリーグによって異なります。
Bリーグでは、2022–23シーズンから「ユース育成特別枠」が導入され、これにより1試合あたりのベンチ入り選手数が最大14人まで拡大されました。
バスケットボールでは、公式戦に出場できる資格を持つ選手を「ロスター」と呼びます。ロスターとは、登録名簿のようなもの。チームは試合ごとにロスターの中からベンチメンバーを選別します。
チームには多くの契約選手がいますが、試合に出られるのはロスターから選ばれた限られたメンバーだけ。その日のメンバーに入れなかった選手は、観客席や裏方でチームを支えていることもあるようです。
バスケのポジション別の人数と役割

バスケットボールは、選手1人に1つのポジションが原則。
5人は「ガード」「フォワード」「センター」に分かれて、以下のポジションを担います。
- PG(ポイントガード):チームの司令塔
- SG(シューティングガード):長距離シュートを積極的に狙う
- SF(スモールフォワード):長距離シュートやドリブルで攻める
- PF(パワーフォワード):ミドルシュートやリバウンドをとる
- C(センター):リバウンドやゴール下でシュートを決める
状況によっては1人につき2つのポジションが担うこともありますが、このように、バスケットボールはポジションによる役割分担が明確。そのため5人の連携が非常に重要であり見どころのスポーツです。
3人制バスケ(3×3)の人数ルール

5人制バスケと3人制バスケでは、プレーヤー数だけでなく交代やベンチ人数に関するルールが異なるようです。
ここでは、3人制バスケの人数に関するルールを解説します。
3人制バスケ(3×3)とは
3×3(スリー・エックス・スリー)は、バスケットボールから派生した3人制の競技。一般のバスケットボールよりも手軽に楽しめるため、近年競技人口が増加しています。
2007年に国際バスケットボール連盟(FIBA)が正式なルールを設け、2020年の東京オリンピックでは正式競技に採用されました。
3×3は屋外で行われることが多いのが特徴。バスケットボールのコートを半分のスペースで行われるため、ゴールは1つしかありません。
また、試合中にDJが音楽を流したりMCの実況が行われたりと、エンターテインメント性の高いスポーツとして若者を中心に人気が高まっています。
試合人数と交代人数
3×3は名称の通り、コート上に各チーム3人ずつが立ってプレーする競技です。
試合登録は1チームあたり4人以内とされており、1人が交代要員となります。
大会によっては4人以上の登録が認められるケースもありますが、「3人+1人」が基本ルールです。
ミニバスケットボールの人数ルール

主に小学生がプレーするミニバスケットボールにも、一般のバスケットボールとは異なるルールが存在します。
ここでは、ミニバスケットボールの人数やルールを解説します。
ミニバスケットボールとは
ミニバスケットボールとは、12歳以下の小学生を対象にしたバスケットボール競技。
小学生の体格や体力に配慮されたルールが設定されており、一般のバスケットボールよりもコートやボールのサイズが小さめ。試合時間も短く、バックパスやスリーポイントシュートが無いのも特徴です。
試合人数とベンチ人数
ミニバスでは、コート上にプレーできる選手は1チーム5人。試合登録において1チームあたり8人以上の選手が必要です。
また、選手が15人以上在籍しているチームは、必ず15人をベンチに入れる義務があります。8〜14人の在籍チームでは、全員がベンチ入りしなければなりません。
さらに、ミニバスでは多くの選手がプレー経験を積めるよう、試合に参加する選手全員が1クォーター(6分間)以上の出場を義務付けています。
これらの独自のルールは、試合経験の偏りを防ぐことで選手育成につなげるために設けられているのです。
バスケの人数に関するよくある疑問

Q1.ケガや退場で5人以下になることはある?
常に5人でのプレーが基本ですが、ファウルやケガなどの退場で5人以下になることもあります。
たとえば、ファウルが多すぎると退場(ファウルアウト)になり、その選手はコートに戻れません。
交代選手がいれば補充できるのですが、控えがいない場合は4人vs5人など人数が少ない状態でプレーすることになります。
Q2.何人になると試合続行できなくなるの?
FIBAの公式ルールでは、1チーム残り2名以下になると、試合続行不可能となります。
第21条:チームの失格
「あるチームの出場可能な選手が3人未満になった場合、そのチームは試合に出場できないとみなされる。」
つまり、最低でも3人いればゲーム続行となるのです。
Q3.では、プレーヤーが3人いれば試合開始できるの?
3人いれば試合開始できるわけではありません。
FIBAとBリーグの公式ルールでは最低7人、NBAでは最低8人の登録選手が必要です。
登録人数が規定人数に満たず試合中止になった事例としては、Bリーグ2022-23シーズン B1第31節 滋賀レイクス vs 名古屋ダイヤモンドドルフィンズがあります。
Q4.契約人数、ロスター、ベンチ入りの違いは?
- 契約人数…チームに所属している選手の総数
- ロスター…出場資格のある主力メンバー
- ベンチ入り…その試合に出場できる選手
バスケットボールでは、人数に関するルールを3段階に区別しています。
チームに所属している全選手が「契約人数」。その中から試合に出られる主力を「ロスター」と呼び、実際にその日の試合に出場できるのが「ベンチ入り選手」です。
Q4.ベンチ入り人数にスタッフや監督は含まれる?
ベンチ入り人数に監督やスタッフ、コーチは含まれません。
FIBAの公式ルールでは、スタメン5人+控え7人がベンチ入り人数としてカウントされます。
監督やアシスタントコーチ、トレーナー、マネージャーなどチームスタッフは9名以内と別枠が設けられており、ベンチ入りの人数にカウントされません。
バスケの人数について知ると、観戦がもっと楽しくなる
バスケットボールは、シンプルに見えて実は人数やポジションに戦略が詰まったスポーツです。
5人という少数精鋭で連携するため、一人ひとりの役割が重要で、ベンチメンバーの使い方や交代のタイミングも勝敗に直結します。
バスケットボールの試合を観る機会があったら、ぜひ人数や交代のタイミングにも注目しましょう。
ENSPORTS fanでは、人数に関するものの他にもバスケの基本ルールを解説しています。そちらもぜひチェックしてみてくださいね。