野球の背番号3が持つ意味とは?
野球を観戦するときに、選手を見分けるために使用される背番号。実は背番号は選手を見分けるためだけでなく、さまざまな意味が込められていることをご存知でしょうか。
ここでは、背番号3が持つ意味を各リーグに分けて解説していきます。
プロ野球における背番号3の意味
現在のプロ野球では、どの球団も内野手か外野手が背番号3を着用しています。
プロ野球では、レギュラークラスの選手が若い背番号をつける傾向にあるので、背番号3は実力のある野手に与えられる番号といえるでしょう。
執筆時点で背番号3をつけている現役選手は、東北楽天ゴールデンイーグルスの浅村栄斗選手や埼玉西武ライオンズの山川穂高選手など、タイトルを獲得した経験をもつ選手が多く、人気選手に多い背番号であるのは間違いありません。
なおメジャーリーグにおいては、背番号に規則性はありません。自身や家族の誕生日、尊敬する選手と同じ番号など、自由に背番号を決めているようです。
高校野球における背番号3の意味
高校野球では、レギュラー選手のポジションに合わせて1桁の背番号が与えられます。規則があるわけではありませんが、背番号3はファーストのレギュラー選手に与えられることが多いようです。
ファーストは送球を受ける機会が多いため、体の大きい選手が任せられる傾向にあります。また悪送球にも対応しなければならず、体の柔軟性も重要なポジションです。
今後高校野球をみる際は、背番号3の選手の体格や守備にも注目してみてください。
少年野球における背番号3の意味
少年野球では高校野球と同様に、レギュラー選手のポジションに合わせて1桁の背番号が与えられます。そのため基本的には、レギュラーのファーストが背番号3を着用します。
しかし少年野球ではキャプテンが背番号10をつける規則が定められているため、ファーストを守る選手がキャプテンだった場合、背番号3は他の選手がつけることになります。
その際の背番号3の選手の決め方は、控えのファーストや控えの最上級生、監督独自の判断など、チームによってさまざまです。
背番号3を背負う人気の野球選手を紹介
ここでは背番号3を背負う人気のプロ野球やメジャーリーグの選手、漫画のキャラクターを紹介していきます。
日本 山川穂高
2020年シーズンから、埼玉西武ライオンズの背番号3を背負う山川穂高選手。
山川選手の特徴は、なんと言っても日本人離れした長打力です。試合前のバッティング練習ではほとんどの打球をスタンドに運び、他の選手との違いを見せています。
成績について見てみると、2013年のドラフト2位で西武ライオンズに入団し、1年目のプロ初安打で本塁打を放ちます。その後2017年には78試合で23本塁打と長打力を発揮。2018年にはレギュラーに定着し、本塁打王だけでなくベストナインや月間MVPのタイトルも獲得しました。
パフォーマンスも山川選手が人気の要因のひとつで、ホームランを放った後に行う「どすこい」には、球場を一体化させてくれる魅力があります。
今後も山川選手のプレーやパフォーマンスに注目です。
日本 浅村栄斗
2022年現在、東北楽天ゴールデンイーグルスの背番号3を背負っているのが浅村栄斗選手。
これまでのキャリアで、本塁打王や二度の打点王、ゴールデングラブ賞など、さまざまなタイトルを獲得しました。埼玉西武ライオンズ在籍時には、球団日本人選手初の打率3割、30本塁打、100打点の記録を達成しています。
東京オリンピック2020では日本代表に選出され、レギュラーとして金メダル獲得に貢献しました。
浅村選手は攻撃においても守備においてもバランスがとれた選手で、チームに欠かせない存在です。バッティングでは打率が高いうえ、ホームランも多く打てるプロ野球でも数少ないバッターといえるでしょう。
日本 角中勝也
2007年に入団以降、千葉ロッテマリーンズ一筋で活躍している角中勝也選手。2017年から背番号3を着用しています。
角中選手は天性のバットコントロールが特徴の選手で、体にぶつかりそうな球や地面すれすれの球もヒットにしてしまう技術の持ち主。他の選手には真似できないような体勢からヒットを打てることから、リスペクトを込めて「変態打ち」と評されることもしばしば。
そのバットコントロールを武器に、これまで2度の首位打者やベストナインのタイトルを獲得。2013年にはWBC日本代表に選出され、ベスト4進出に大きく貢献しました。
角中選手は現在も千葉ロッテマリーンズに所属しており、多くの試合に出場しています。ロッテの試合を観戦する際は、背番号3の角中選手に注目です。
メジャーリーグ ブライス・ハーパー
ブライス・ハーパー選手は、メジャーリーグのフィラデルフィアフィリーズの背番号3を背負っています。
ハーパー選手は2012年にメジャーデビューすると、そのままレギュラーに定着し、野手として史上最年少でオールスターゲームに選出。その後2015年には、22歳の若さで本塁打王やMVP、リーグで最も活躍した選手に与えられるハンク・アーロン賞など、数々のタイトルを獲得しました。
身長191センチ、体重100キロの大きな体格を生かした、パワフルな打撃が魅力の選手です。また感情表現が激しいことでも有名で、退場処分の回数は現役選手のなかでもトップクラスを記録しています。
野球のプレーやそれ以外の部分でも、よく話題になる選手ですね。
漫画 結城哲也
漫画「ダイヤのA」の主人公、沢村栄純が通っている青道高校で、野球部のキャプテンを務めていたのが結城哲也です。
チャンスでの勝負強さが人並み外れており、集中力を武器とするクラッチヒッター。対戦相手の監督からは「まともに勝負してはだめだ」といわれるほどの打球を放ち、プロからも注目されていました。
多くを語らず背中で引っ張るタイプのキャプテンですが、普段は温厚な性格で後輩からは「哲さん」の愛称で慕われています。
3年時にはプロからも注目されるほどの実力を持つ選手ですが、高校入学時は目立つ存在ではなかったようです。そこから1日500スイングのノルマを課し、成長した努力の人でもあります。
野球の背番号3は好打者の背番号である
プロ野球では野手が背番号3をつけるケースが多く、タイトルを獲得している選手も数多くいます。
いくつかの球団では背番号3が永久欠番になっていることからも、伝統的に好打者がつけていた番号といえるでしょう。
今後野球観戦の際には、どの選手が背番号3を着用しているのか、その選手はどんなタイトルを獲得しているのかに注目してみてください。